二俣事件

236 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/12(火) 15:27:00.99
細かい所はうろ覚えだけど、アンビリバボーか何かでやってた冤罪事件の話。

主人公は小さな村の警察官で、正義感の強い人だった。
ある事件の容疑者として捕まったのはその場に居合わせた若い青年。
証拠が不十分であるにも関わらず、やり手の刑事の取り調べで自白があったとの事だった。

これに「冤罪ではないか?」と異論を唱えたのが主人公だった。
実際、青年は本当は犯人ではなく、刑事の拷問に近い取り調べで無理矢理自白させられていた。
主人公は何とか青年の無実を証明しようとするんだけど、そこからがすごく後味が悪かった。

署内は全員が刑事の味方で、青年が無実だと信じる人は誰もおらず、主人公は基地外扱い。
机を壁の前に移動させられ仕事も与えられず一日中壁と向き合うイジメが始まった。
被害は自宅の妻や子どもにも及び、主人公の家は基地外一家と言われ村八分になってしまう。
息子は小学校でイジメにあい、妻は商店で物を売ってもらえない。

ある日、主人公の家が放火されてしまう。
犯人は村人なのだけど、放火犯として捕まったのは主人公の息子だった。
そこでも拷問刑事が息子の取り調べを行う。
寝るのもトイレに行くのも許してもらえない息子は極限状態まで追い詰められていく。
そんな中で刑事が暖かい親子丼を出して、「自白したら食べていい」と言う。
完全に心の折れていた息子は、とうとう「僕がやりました」と言ってしまう。

そして基地外と放火犯の家としてその後もずっと主人公一家は迫害を受けつつ、
なんだかんだで青年の無実が証明されて拷問刑事も捕まるんだけど、その頃にはもう主人公は亡くなっていた。

大人になった息子さんにインタビューしてたんだけど、
「僕はあの時のショックで、今でも親子丼は食べられない」と涙を浮かべてた。
拷問刑事が捕まったとは言え、放火犯の村人はお咎めなしで、主人公は基地外扱いされたまま亡くなってしまった。
父親の正義感が原因で家族が不幸になってしまった、すごく後味の悪い事件だった。


949 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/04(水) 06:08:59.77
>>236
拷問刑事が特に捕まったりしてないぞ
自分から警察辞めてる
その数カ月後に急死した

 

冤罪の戦後史 つくられた証拠と自白
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