ウルトラQ dark fantasy/第3話「あなた誰ですか?」

608 名前:1/2 :2012/08/02(木) 22:20:01.82
ウルトラQ dark fantasyより「あなた誰ですか」

主人公は理容師である中年男性。
最近、目覚まし時計のセット時間が普段と2分違う気がしたりり、階段の段数が1段多い気がしたり、
過敏の花の色が、黄色だったはずだが赤色だったり。
そんな風に自分の認識と現実とに「ズレ」を感じていた。
妻は今でひたすら本を音読することが趣味で、これは自分の認識と間違いはない。

ある日、自分の床屋に来た、幼馴染の洋一郎と再会する。
しかし主人公はふと気づく。
「お前は死んだはずじゃ…」
二人は飲みに出かけ、思い出話に花を咲かせつつ、洋一郎は自分が死んだことにされてて驚いた、と言う。
主人公はなぜ洋一郎が死んだと思っていたのか分からない。
別の日、主人公は一人で、同じく幼馴染である明美と望月に、洋一郎が生きているのだと伝えに行く。
しかし、明美と望月は揃って「洋一郎は死んだ。」と断言する。

(回想)小学生時代のある日。4人は学校のハイキングか何かで山に来ていた。
しかし洋一郎が足を踏み外し、崖から転落死する。3人は洋一郎の死体を確認する。

この記憶に間違いはない。ただし床屋で会ったのはたしかに洋一郎だった。
洋一郎しかしらない思い出話も聞いたのだから間違いない。
だとしたら死んだのは別の誰かだったのか?
モヤモヤしたまま帰宅した主人公は、家に帰り卒業アルバムを開く。
ハイキング後の写真に洋一郎は写っている。つまり死んだのは洋一郎ではなかった。
じゃあ誰が死んだんだとアルバムを見渡す主人公、そして気づく。
「自分が居ない…」
担任の言葉にもしっかりと自分が死んだことが明記されていた。
慌てて妻のもとに駆け寄る主人公。
「俺は生きてるよな!?」
すると、今まで音読以外に興味を示さなかった妻が、主人公に優しく答える。
「そう!」


609 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/02(木) 22:31:52.79
ここで突然、白衣姿の洋一郎、明美、望月が現れる。
「お前はもう死んでいるんだ」と主人公に告げる洋一郎。
「こんなものを保管している必要はない」
いつの間にか白衣を着ている妻が反論する。
「彼はまだ生きているのよ!」

場面が突然切り替わり、どこかの研究所。
主人公を除く4人が白衣を着て言い争いをしている。
その中心には、機械に接続された人間の脳。
妻は「この脳は音楽や音読を聞いてくれるの」と主張。
音読を始めると、脳につながれた機械が発光をはじめる。

ここで目が覚める主人公。今までの出来事は長い夢だったのか。
初めに感じていた違和感もなく、自分の認識通りの現実がある。
妻は明美。娘もいて、楽しい家庭がそこにはあった。
理容師である洋一郎に髪を切ってもらい、今までの夢を冗談ぽく話す主人公。
そして、あの事故で死んだのは望月だった。
いつもどおり出勤する主人公は、公園で女の声を聞く
「あなたはまだ生きているのよ」
振り返ると、夢で自分の妻だったあの女が、ベンチで音読をしている。
アレは夢ではなかったのか?
突然、青空にヒビが入る。
「いったい何が現実なんだ」と頭を抱え塞ぎこむ主人公だった。

 

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