Fallout 3
-
818 名前:1/2 :2012/08/08(水) 17:18:47.62
- ゲーム『フォールアウト3』の中のダッシュウッドの話と、テンペニータワーの話
大戦で荒廃し砂漠と荒野が広がる世界を舞台に、無法者や突然変異した危険生物と戦いながらクエストをこなしていくゲーム
プレイヤーの行動は自由度が高くて、善行を行えば善人度が上昇し、悪行を働けば善人度が下がる
善人度が高いほどきれいなエンディングに行ける大戦を生き延びた人類には大雑把に「人間」と「グール」の二種類が存在する
「人間」側から「グール」という蔑称で呼ばれる人々は、大戦の汚染で死ぬことも出来ず突然変異を起した者達である
グールはさながらゾンビ映画に出てくるゾンビの様な異様な風貌をし、
人間離れした高い生命力をもつが、心は人間と同じである
しかし人間達の多くはグールのことを「知性も無く野蛮な人食い化け物」と恐れ迫害している『テンペニータワーの話』
汚染や外的から身を守れる理想郷タワーにグール達が暮らしていた
しかし、大富豪テンペニーが傭兵軍団を率いてタワーを乗っ取り、高級マンションを経営し始める
テンペニーはかつて「ゾンビ狩り」と称してグールを虐殺していたグール差別主義者であり、
タワーからグール達を追い出してしまう
タワーを追い出されたグール達は、汚染された地下トンネルで浮浪者の様に暮らし始めるその騒動を聞き付けたロイという名のグールがタワーを訪れ、グールの人権を主張し、タワーの居住権を求める
しかしテンペニーの部下である傭兵達はグールを拒み続け、酷く口汚い言葉をロイに浴びせる
-
819 名前:2/2 :2012/08/08(水) 17:21:49.53
- とうとう完全に怒ったロイはタワー襲撃計画を立てる
ロイは過去によほど辛い体験をしてきたらしく、自身にコンプレックスを抱き、人間を激しく憎んでいたちょうどそこに訪れた主人公には4つの選択肢がある
1、人間側に付き、ロイと地下のグール達を皆殺し(ロイやグール達は善人であり、殺すと主人公の善人度が低下)
2、グール側に付き、ロイのタワー襲撃計画を手助け(タワーには善人が多く住んでおり、襲撃すると主人公の善人度が低下)
3、中立として人間とグール双方を説得し、タワーで共存させる
4、何もしない【3、人間とグール双方を説得し、共存させる】の場合
主人公がグールの居住権をテンペニーに求めると、
「タワーの住人達を納得させることが出来れば」という条件を出される
主人公は住人達を説得していくと、住人達の嫌グール派は「グールとなんて一緒に住めない」と言って
タワーを出て行き、親グール派な心優しい住人達だけが残る
とうとうグールにタワー居住権が与えられ、ロイや地下のグール達はタワーへと移り住む
ロイもグール達は本当に嬉しそうで、住人達も心からグールを歓迎しているそれから暫くすると、ロイは突如としてタワー内の人間達を皆殺しにしてしまう
それに関してロイ自身は明確な理由を語らない
他のグール達は「ロイのやり方には賛成できないが、奴らは殺されても仕方がないことをした」と冷たく語る
おわりちなみにこの凶行後でもロイは「善人」という評価のままで、ロイを殺せばやっぱり主人公の善人度が下がる
4の「何もしない」が一番マシ
-
829 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/09(木) 00:30:17.30
- >>818
結局何も語られないの?
-
834 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/09(木) 10:21:01.07
- >>818
これ後味悪いよな
おかげでセカンドプレイ以降は
初対面でヘッドショットがデフォに
なってるけど
-
836 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/09(木) 11:49:29.52
- >>829
まぁ、食っちまったんじゃないかな?
-
837 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/09(木) 15:25:26.77
- >>829
すまん。初めはもうちょっと長い文章だったんだけど、規制か何かに引っかかって削らなきゃなんなかった
個人的にはロイが住人を皆殺しにした理由もなんとなく想像できなくもないような気がする(あくまで推測に過ぎないけど)
あと、グールは偏見からの蔑称で「グール」って呼ばれてるだけで、別に食人種族とかではない
ロイはかなり激しい性格で、主人公との会話でもグールの話題となると些細な事で怒って突っ掛かってくる
それに対して主人公が会話の選択肢で「一番偏見を持っているのはお前自身なんじゃ?」って指摘してやると、
ロイは急にしおらしくなって謝罪と共に「グールは可哀想な連中なんだ」的な弁解をする。
根はけっこう繊細な奴なんだと思うちなみにテンペニーがグールに居住権を与えたのは
「グールが何か問題を起したら、それを口実に余興でグールを狩ろう」って魂胆から
-
838 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/09(木) 15:28:20.37
- タワーの居集権を与えられたロイは真っ先にテンペニーに会いに行く
主人公が後からテンペニーの部屋に入ると(主人公はロイとテンペニーの面会には立ち会えない仕様)、
部屋に居るのはロイだけで、テンペニーの姿は無い(代わりに大量の血痕)
そのことを主人公が問い詰めると、
ロイは「テンペニーとは話が合わなかった。そうしたらアクシデントが起きたんだ」と曖昧に答える
主人公にはタワーを立ち去る事しか出来ない
それからしばらく経ってからタワーに戻ってくると、人間が一人も居なくなってる
タワーの地下室には大勢の人間の死体が投げ捨てられてる
ロイは主人公に「お前も同じ目にあいたくなかったら立ち去れ」と言うロイが初めからテンペニーやタワーの住人を皆殺しにする気だったのかどうかは不明
テンペニーを殺した事がタワーの住人達に発覚するのは時間の問題だっただろうし、
そうなればテンペニーの部下だった傭兵達が黙っていないだろうし、住人達を裏切ったことにもなるし少なくともロイは「グール差別主義のタワー住人達はタワーから出て行った」って事実を知らなかったから、
残っている住人達を「今までグールを差別していた連中」と誤解してしまったのかもしれん必死に「グールは安全」「グールは人間と同じ」って説いて回ったこっちからすればたまったもんじゃない結末だったわ
でも「人間と同じ」であるグールが凶行に及んだというのもある種の皮肉なのかな