肉食鳥(ジョン・コリア)
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139 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/30(日) 15:50:49.90
- ジョン・コリアの短編「肉食鳥」
ジャックとエドナの夫婦は、一羽の大型オウムを可愛がっていた。
オウムはベランダの止まり木に鎖で繋がれていたが、ある夜大型鳥に襲われてから元気をなくした。
と思ったら、しばらくして卵を産み、卵が孵ると同時に死んだ。あの夜、大型鳥の姿というか影を見たのはジャックだけである。
エドナは、野良猫にやられたのよ、そんな大きな鳥、この土地にいるわけないじゃない。と主張する。
ジャックの同僚のチャーリーもエドナを支持するので、時々夫婦喧嘩をするようになった。孵ったヒナは真っ黒なオウムになった。
妊娠したエドナはオウムを気味悪がり、手放す事を主張する。
オウムに怯えたせいでクチバシのある赤ちゃんが生まれたら大変、というわけだ。
ジャックはベランダのオウムに話し掛ける。
「おい、聞いたか?俺はパパになるんだ。可愛そうだがお前はお払い箱だよ」
「ソレハドウカナ?」
オウムの声は、チャーリーそっくりだった。
「アノ人、ナンデモ真ニ受ケルノヨ。ネェきすシテヨ!ナンデモ真ニ受ケルノヨ。きすシテヨ!」
今度はエドナそっくりの声。
ジャックはエドナを撃ち殺し、自殺した。
オウムは鎖を簡単に噛み切り、森へ飛んで行った。空き家になったその家には、野鳥が巣をかけることもネズミが住み着く事もなく朽ちたという。
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143 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 15:06:20.42
- オウムは大型鳥に襲われた時に孕まされたのかな
それはそうと「オウムに怯えたせいでクチバシのある赤ちゃんが生まれたら大変」
の意味がわからん
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147 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 16:25:45.01
- >>143
そう匂わせる文章だが、はっきりとは書いてない>レイプ妊娠そこはそれ、遺伝学だの発生学だのを知らない無知で善良な人妻を表したんではあるまいか。
エレファント・マンは見世物で、母親がサーカスの象に踏み殺されそうになったから
こんなんなっちゃった!って宣伝されたというし。
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148 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 18:08:35.38
- 嫁が黒いオウムに不吉なものを感じて怯える
旦那は不吉なものを感じてないのでアメリカンジョーク的に茶化す、みたいな感じなんじゃないか?
オウムが怖いって、君はオウムを見たらくちばしのある赤ちゃんでも生まれると思っているのかい!みたいな
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149 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 18:43:56.69
- 「キスしてよ」はともかく「はたしてそうかな?」を
オウムが覚えるほど何度も口にするってどんな会話してたんだろうな
日常会話じゃなかなか出てこないだろこんな言葉
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150 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 18:53:16.67
- >>149
それは(声はチャーリーだけど)黒オウムの言葉ともとれる演出で
怪生物の子かもしれない不気味さなんじゃない?
出典元を知らないからなんとも言えないけど、下手すりゃオウムの再現して見せた妻の言葉も捏造かも…みたいな
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151 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 19:09:38.62
- 本当に妻が浮気してたかどうかも分からないところが後味悪いんじゃ
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152 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/01(月) 20:06:37.04
- 原文読んでみた。
浮気は明らかにオウムというか怪鳥の狂言。
「くちばしのある赤ん坊」はジョークだが、言ったのはエドナ。
妊娠したから胎教のために、あんな気味の悪い鳥は捨ててくれ、
というほどの意味と思われ。参考までに原文のURL: ttp://www.unz.org/Pub/KieltyBernadine-1947-00599