トビウオのぼうやはびょうきです(いぬいとみこ)
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274:本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 21:07:35.88
- 絵本から一冊
「トビウオのぼうやはびょうきです」物語の舞台は青いサンゴ礁で、主人公はそこに住むトビウオの家族の坊や
最初は平和なサンゴ礁で日常を送る家族の様子を紹介しているが、
ある時、遠くの海で轟音と閃光が見え、雪のような白い物が空から降り注ぐ
季節外れの雪か?と居合わせた海の生き物は首を傾げ、トビウオの坊やは海面を飛ぶここから物語は重くなる
実は轟音と閃光が発せられた場所に、トビウオの坊やの父親は出かけていたのだ
父親は行方不明となってしまう
その日を境に、その付近から流れる海流に乗り、たくさんの生物の死体が流れてくるようになった
そしてほぼ同時期に、坊やは病気を患う
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275:本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 21:20:59.58
- ゴメン、坊やは行方不明だと思っているが父親は死亡と書かれていたわ
母親は様々な医者に坊やを見せ様々な薬を飲ませるが、坊やの病状は一向に良くならない
今までにない病状で、治療方法が分からないからだ
懸命な介抱も虚しく日に日に悪化、衰弱していく目は濁り皮膚はボロボロになってく坊やを前に、母親は泣くしかできない
坊やは「良くなったら、おとうちゃんを探しにいってあげるよ」と慰める
作者の「誰かトビウオの坊やを助けてやれる人はいないでしょうか」の言葉で絵本は締めくくられる
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276 :本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 21:26:53.54
- >>274-275
米ソ英仏中が大気圏内でボカスカ核実験やってた頃の童話かな。
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277 :本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 21:35:37.01
- >>276
当たり実はこの物語、1954年にあった第五福竜丸の事件を聞いたとある新聞社からの依頼で描かれた絵本なんだ
つまり坊やの症状は被爆によるもの
作者は解説内で「坊やの病気は治りませんでしたとしか言いようがありません」と答えている絵本だからサンゴ礁が爆風で破壊された絵や、死んだ魚が大量に流れてくる絵とかが載ってる
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278 :本当にあった怖い名無し:2012/12/19(水) 22:28:54.57
- レス読んでるだけでうわ…ってなった
後味悪いし悲しいしで散々な話だね