老人と三人の若者(ラ・フォンテーヌ寓話)
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339:本当にあった怖い名無し:2013/04/26(金) 22:18:29.46
- 昔読んだ児童文学(ラ・フォンテーヌ寓話だったかな?)
ある所に、せっせと樹を植えている老人がいた。
その姿を見た三人の青年が笑いながら言った。「お爺さん、あなたはどうせ長くないというのに
そんな風に一生懸命樹を植えて何になるのです?」
「人の運命は分かりません。
もしかしたら、あなた方の墓に私が参る事になるかもしれませんからね」青年たちは笑って相手にしなかった。
しかし、一人目の青年は枝を切っている最中に
はしごから落ちて、頭を打って死んでしまった。二人目は偉い軍人になろうと思い戦争に行ったが、
手柄を焦って前線に飛び出し、敵に撃たれて死んでしまった。三人目はアメリカへ行き、商売で一山当てようと思ったが、
乗った船が沈んで溺れ死んでしまった。三人の墓に花を供えると、老人は悲しそうに言った。
「人の命は、神様にしか分からないものだ」