音速雷撃隊(松本零士)
-
398:本当にあった怖い名無し:2013/04/29(月) 04:57:25.48
- 松本零士の「音速雷撃隊」
太平洋戦争末期、野中少尉は特攻兵器「桜花」の登場を命じられる。
桜花は人が乗り込んでコントロールするロケット推進の飛行機で、武装は機種の爆弾のみ。
機体を敵に突っ込ませる、つまり有人ミサイルであり、パイロットは確実に死亡する。
航続距離が短いため一式陸攻という爆撃機に搭載され目標近くで切り離される。桜花を搭載した陸攻は運動性能が下がり、元々防御が薄いこともあって撃墜されやすかった。
野中の母機も桜花切り離し前に撃墜されてしまい、野中だけが生き残る。
基地に戻り、再出撃を控え別の陸攻のパイロットたちと最後の酒を飲みかわす。
「桜花を作った人は悲しんでいる」野中はそう呟く。
護衛のゼロ戦のパイロットたちが明日は死んでも守り抜くと伝える。
基地の外から琴を演奏が聞こえ、パイロット達は野中の知り合いか尋ねるが彼は否定する。敵艦隊では特攻兵器である桜花を「馬鹿爆弾」と呼び、何としてでも発射を阻止しようとしていた。
翌日、敵艦艇攻撃のため再び出撃する。
途中母機が敵艦載機に襲われるも護衛のゼロ戦が体当たりで敵機を落とし、
敵空母の間近に迫ることができた。
野中は桜花で空母へ突貫する。桜花の切り離しと同時に母機の陸攻は墜落してしまう。
桜花は音速を超えて空母へ着弾、爆風でブリッジに野中の持っていた写真が飛ばされてくる。
空母の艦長の元へたった今広島に原爆が投下されたことが報告される。
艦長は「どいつここいつも狂ってやがる」と言い残し、空母もろとも沈没する。野中の写真には昨日基地の外で琴を奏でていた女性が写っていた…
大戦末期のだから仕方ないけど出てきた軍人が全員死亡ってのが後味悪い。
松本零士の戦場まんがシリーズはどれもいい終わり方をしない。