月夜のおまじない(大柳喜美枝)
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630:本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 01:07:36.64
- 学校の怪談系シリーズに入っていた「月夜のおまじない」
小学生女児の仲良し3人組の1人が、姉から面白いおまじないを聞いたと持ちかける。
満月の夜に、自分の体の指定した一部分が一定時間だけ青く染まるというおまじないだ。
当日おまじないを実行するためには1ヶ月前からの仕込み
(色を変えたい体の部位を書いた紙を肌身離さず持ち続ける)が必要なので、
3人とも準備をして当日を楽しみに待つ。ところが期間の半ばに、3人のクラスに転入生がやって来る。
その少女も同じおまじないに向けて準備をしていることを知り、
3人は「当日、私たちと一緒におまじないをしよう」と彼女を誘う。決行の場所は、おまじないの言いだしっぺの少女の家のベランダとなり、4人が集まった。
おまじないは成功し、不思議な月の力でそれぞれ髪、瞳、爪の色を変えた友人達を見て、
その少女は
「そんなもの、かつらとかコンタクトレンズとかマニキュアでいくらでも変えられるじゃない。
あたしのは凄いからね」と息巻いて、最後に術を解き放つ。ここで場面が変わり、例の言いだしっぺの少女の姉の帰宅場面になる。
姉は、今頃おまじないに高じているであろう妹に想いを寄せながら歩く。
(あの子ったら、この間「おまじないは体のどこを指定するつもりなの?」って聞いたら
「肌!」なんて答えて、大胆なんだから…。それにしても、あのおまじないを行うときは
同じ場所に3人よりも多くの人間が集まったらいけないってこと、教えておいたっけ?
4人目からは、青い色に変わった場所が2度と元に戻らなくなってしまうんだよね…
まあどうせいつもの仲良し3人組で集まってやってるんだろうけど…」姉が家のドアを開けるシーンでラスト。