怪しの晩餐(牧野修)

6511/2:2013/10/05(土) 15:01:27.77
スレ違い覚悟で試しにまとめる
「怪しの晩餐(休題:記憶の食卓)」

・違法な名簿屋で働くなぜか炒飯が食べられない主人公「折原」は
 ある日、一冊の名簿の14人の中に自分の名前を見つける
・その名簿のうち数人が死亡していることがわかり同僚の「美也」と名簿の人物を調べ始める
・調査とともに折原に「思い出したか?どんな味だった?」と謎の電話が入る
・調査を続けていくうちに炒飯を食べられない理由について少しずつ記憶を取り戻し始める
・そんな時、名簿の中にある「遠藤」という男に襲われる
・遠藤は「腹に寄生して繁殖する宇宙人から地球を守る」という妄想で名簿の人物を殺害し続けている

・そちらと同時に「悟一」という11歳の少年の話が交互に描かれる
・連続殺人事件が世間を騒がせていたある日、悟一の弟が行方不明になり
 同級生の「珠美佳」とテンガロンハットの怪しい男を追いかける
・その男はまさしく誘拐犯で「自分の体を食べさせる」という愛情を表現したいと考え、
 被害者を誘拐しては自分の指を調理して食べさせていたが
 「愛情の証し」としておいしく食べてくれる相手になかなか会えないと残念がっていた
・悟一は調理された男の指を食べきれず「もう一度チャンスをやる」と
 珠美佳の足の小指を食べなければ殺すと言われる
・珠美佳を助けるために悟一は珠美佳の指の料理を食べようとするが飲み込むことができず、
 男に首を切り裂かれた直後に警官が突入して救出されて終了

・折原は遠藤に追われながら、ついに
 「金目当てで一人の女性を14人で殺し遺体を炒飯にして食べた」という記憶を取り戻す
・一緒に逃げていた田辺が嬉々とした目つきで
 「どうだった?どんな味だった?おいしかった?」と聞いてくる
・追いついてきた遠藤に美也は刺されて死亡、それと同時に折原もブラックアウト


6522/2:2013/10/05(土) 15:03:18.43
・折原が気付くとそこは何らかの研究室で拘束され研究員二人に説明される
・この研究所で脳の回路を操作して新しく記憶を植え付ける実験があり
 その研究員の一人が美也だった
・名簿の14人はその被験者でそのうちの一人である遠藤は美也が選んだ
・悟一の話に出てくる悟一と珠美佳は遠藤と美也のことで
 美也は「自分の体を食べてもらいたい」という特殊なカニバリズム嗜好を持っていて
 食べた感想を聞くためにこの実験を利用し「14人全員で一人の女性を殺して食べた」という記憶を
 被験者に植え付けるが発覚して精神病院送りに
・退院した美也は名簿の被験者たちに感想を聞いて回るが被験者たちによって記憶がまちまちで
 遠藤は上記の「寄生型宇宙人」の記憶にすり替わってしまっていた
・二人の研究員はこの事件を収拾するために遠藤と折原の記憶を消そうとしていると説明

・折原の脳が操作されて記憶消去の処理が実行される
・苦しむ折原の目の前で刃物を持った遠藤に研究員二人が惨殺される
・「逃げ出してきたんだ 危ないところだった これで地球が守れる」と
 遠藤の刃物が折原の腹部にめり込み腸をどんどん引きずり出されながらEND

折原は殺人も食人もしてない、本当にただ巻き込まれただけなのに
この結末に愕然としてしまったので後味悪いなあと思った


653 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 15:13:51.11
>>悟一の話に出てくる悟一と珠美佳は遠藤と美也のことで
これってどういう意味なの?

654 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 15:24:00.89
>>653
「現在」である折原の話と
それにつながる事件のあった悟一=遠藤と美也=珠美香の子供時代を
章ごとに交互に読むことになってて
そこでリンクするよーということ書きたかったんだけど文才が足りんやったスマン

655 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 15:49:47.97
>>654
美也は子どもの時の体験のせいでカニバリズム嗜好を持ってしまっていて
遠藤や他の人間にその嗜好を押し付けようとしたってことでいいのかな

658 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 16:23:53.78
>>655
もともと、近い嗜好があったけど刺激されて開花したようなそんな感じだった

 

怪しの晩餐 (TO文庫)
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