白い馬

南フランスマルダの荒れ地が舞台で、
そこには野生の馬が多数生息している。
群れのリーダーは「白いたてがみ」と呼ばれる美しく速い馬。

ある日、近くに住む漁師の少年フォルコは、
白いたてがみが牧童に捕まえられているのを見る。
白いたてがみは檻を破って走り去ろうとしたが
フォルコはそっと忍び寄り手綱を離さない。

やがて白いたてがみは大人しくその場に止まったため、
フォルコは白いたてがみを家に連れ帰った。
しかし牧童が馬を見つけ再び逃亡。
群れに戻った白いたてがみは、すでに新しい馬がリーダーとして
群れを統率しているのを見て、二頭は激しく争う。

怪我を負い群れから追われた白いたてがみを、牧童はしつこく追い回す。
フォルコは白いたてがみをかくまおうと一緒に逃げるが、
とうとう海のそばにまで来てしまった。
フォルコと白いたてがみは、牧童たちが呼ぶ声の中、
海の中へ沈んでいく。

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気高い馬である白いたてがみを
捕まえて自分のものにしようとした人間がな…と
見たときは思った。
説明的な台詞もないし40分くらいの短い映画なんだが、
それだけにラストは切なさと虚しさが残るので、おすすめ。