世界がもし100人の村だったら/HIVにむしばまれる命 -25℃に生きるストリートチルドレン

426本当にあった怖い名無し:2013/11/30(土) 22:29:51.93
小学生の時に見た「世界の貧しい子供たち」みたいなドキュメンタリー

低賃金でカカオ栽培の仕事をする
チョコが食べ物である事すら知らない10歳にも満たない少年たち、
10代半ばで3人の子を育てるスラムの少女、
将来の夢を訊ねれば「敵をたくさん×す事!」と答える紛争地の少年兵など
日本にいれば考えられないような生活を強いられている少年少女に
カメラが密着~ってな内容なんだが
その中のロシアのストリートチルドレンの話

ロシア人のAは10歳前後の可愛らしい少年。
彼は幼いながらにホームレスで毎日物乞いやゴミあさりをして暮らす
両親の情報に関しては不明。
何度か孤児院にも入ったが、体格の良い年上の子供にいじめられるので
その度脱走して今に至る

Aは番組の女性リポーター(と言っても普通のタレント)によく懐き
「こんなに寒くて雪も降っているのにいつもどこで寝ているの?」とリポーターが訊ねると
太いパイプが密集した橋の下へと案内するA
「ここのパイプで暖かい風がいろんな家に送られているんだ。
 この上にいれば凍える事はないよ。
 年上の子たちがいると追い出されちゃうけど今日はラッキーだね」

その日はAと別れ、数日にわたってAのありのままの生活が収録されたが、
ある日番組スタッフの元へフラフラのAが現れた
顔が真っ赤で呂律の回らないA。熱を測ると40度近い高熱。どうしたものかと番組スタッフ
すると「僕はエイズにかかっているから、そのせいかもしれない」
Aが何とか絞り出した言葉に衝撃を受ける番組スタッフ

Aが少し回復したある日、カメラにはAと何やら口論をしている白人女性が映っていた
彼女は番組の通訳。
Aに「今すぐ施設に入りなさい!そしてきちんとした治療を受けるのよ!」と怒鳴っていた
「施設に行けばまたいじめられる!どうして大人はいつも僕を
 酷い所に閉じ込めようとするんだ!大っ嫌いだ!」
Aも泣き叫び、リポーターはどうする事もできない


427本当にあった怖い名無し:2013/11/30(土) 22:30:43.33
翌日、Aは番組スタッフの前に姿を現さなかった
Aに教えられたいくつかのダクトやゴミ置き場など
心当たりは全て回ったがAはとうとう見つからなかった

しかし数日後、Aが孤児院に保護されていたという情報が入る
スタッフが向かうとそこには笑顔のAの姿が
泣きながら「A、良かった。心配したんだよ、これからここで暮らすんだね?」と訊ねるリポーター
Aはニコニコ笑ってリポーターを抱きしめ さぁ、泣きなさいとばかりに締めのBGMが流れた

これでAはホームレス生活を脱却できてハッピーエンド。
かと思いきや唐突にBGMがやみ、画面が真っ暗になる
そして、ドラマの最後の「この物語はフィクションです。実際の~」のような淡々とした文体で
「この撮影から2週間後、Aは施設を抜け出し今も消息はつかめていません」の文字

今考えるとメディアがよくやる話盛って無理やりお涙ちょうだい系ではなく 
きちんとその後までありのまま報道したなんて評価物なんだけど
良かったね~って思ったらいきなり音やんで暗転して
白い文字で後味の悪い結末書かれてて当時小学生の自分は三日くらい引きずった

新しい孤児院でもいじめられてたんかなー。
Aが生きていればもう二十歳も過ぎる頃だけど
病死か凍死か栄養失調でお亡くなりだろうなぁ


428 本当にあった怖い名無し:2013/11/30(土) 23:06:30.13
可愛らしいロシアの少年
ひとつ屋根の下集団生活の孤児院
体格の良い年上にいじめられる
エイズ発症

なんか嫌な想像しか出来ない


430 本当にあった怖い名無し:2013/11/30(土) 23:40:05.60
>>428
うわぁ全く考えたことなかった

当時学校で
「エイズ=性病、○モのせい
 (実際初めて症例が見つかったのはそういう男性からだけど)な偏見アカンで」
と教わってたから
「子供がエイズ?親がそうだったか輸血でもしたのか?」と結論付けてて、
大人になってから改めて考えた事なかった。
うわぁ


431 本当にあった怖い名無し:2013/12/01(日) 00:08:30.65
>>427
世界がもし100人の村だったらかなあ?
あの番組は心が痛む内容ばかりだったね。

 

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