2人の末期ガンの患者
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335 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/12/31 04:57
- ある病室に2人の末期ガンの患者が入院していた。一人は窓側のベッド、もう一人はドア側のベッド。
2人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男はドア側のベッドの男に窓の外の様子を話してあげていた。
「今日は雲一つない青空だ。」「桜の花がさいたよ。」「ツバメが巣を作ったんだ。」
そんな会話のおかげで死を間近に控えながらも2人は穏やかに過ごしていた。続く
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336 名前:335 投稿日:01/12/31 05:07
- ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。
ドア側の男はナースコールに手を伸ばした。が、ボタンを押す手をとめた。
「もしあいつが死んだら、自分が窓からの景色を直接見れる・・・」
どうせお互い先のない命、少しでも安らかな時をすごしたいと思ったドア側のベッドの男は、
自分は眠っていたということにして、窓側のベッドの男を見殺しにした。続く
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337 名前:335 投稿日:01/12/31 05:10
- 窓側のベッドの男はそのまま死亡した。
晴れて窓側のベッドに移動したドア側のベッドの男が窓の外に見たのは、
打ちっ放しのコンクリートの壁だった。終わり
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338 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/12/31 05:14
- 336の時点で終わってるほうが後味がわるかったような;
まぁオツカレ
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339 名前:335 投稿日:01/12/31 05:23
- >338
初カキコのため駄文ですみません。
前に本で読んだ話です。
窓側の男はホントはコンクリートの壁しか見えないのに、
ドア側の男を元気づけようとして嘘をついていたっていう、
しんなりと後味の悪い話です。
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341 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/12/31 05:32
- >335
悲しい話だこと・・・