道案内

350 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/16 09:23
私にはすごく好きな人がいます。同じ会社で働いているMさんという人です。
ルックスも性格も人柄も良く、自分とはつりあわないとわかっていましたが、
すごく好きでした。。

ある日の会社での飲み会の日、Mさんも参加すると聞いて私も参加することにしました。
とても盛り上がっていましたが、やはりMさんは他の女性にもてていて、
その場にいるのが嫌になり、帰ることにしました。
帰り道、イライラした気持ちで街を歩いていると、女性に声をかけられました。
とてもかわいらしい女性でした。「○○ホテルはどこですか?」と聞きました。
私はすごくイライラしていて、どうせ男の人のところに行くのだろう、
ちょっと悪戯してやろうと思い、そのホテルとはまったく逆方向の道を教えました。
後で気づいて無事に到着することもできるだろう。そんな軽い気持ちでした。

また道を歩きはじめると今度は男の人に呼び止められ、振り返るとMさんがいたのです。
「君が先に帰ってしまったから、友人に協力してもらって、
 携帯で呼び出されたフリをして抜けてきたんだ。どこかでもう一杯しないか」
私はさっきのイライラなどどこかへ行ってしまいました。
ものすごくうれしかったです。店にいこうとした瞬間、後ろで突然、

キキ―――――――!!!!!

という鋭いブレーキを切る音と、どすっ、という鈍い音がしました。
人だかりもできています。もしかして、と思い見に行ってみると、
先ほどの女性が頭から血をたくさん流して倒れていました。鳥肌が立ちました。
私が間違った道を教えたから・・・・。その後、Mさんとお店に行きましたが、
罪悪感で飲めるような状態ではありませんでした。
「誘って悪かったね」Mさんは気を遣い、言ってくれました。

翌朝、朝刊には大きな見出しに「道路に飛び出し、女性死亡」と書いてありました。
内容を読むと、彼女は彼女の母がホテルで心臓発作を起し、ホテルに向かっていたが、
方向がまったく逆方向だったので不審だった。彼女の母は大丈夫だったが、
ひどくショックを受けた、ということでした。私はひどくショックを受けました。
あの時、あんなくだらないことをしなければ・・・・