弁当箱の歌

616 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/06 23:22
後味が悪いって言うかなんか気味が悪かったのを一つ。
阿刀田高の短編集より。

ある男が、人間ドックを受けた。執行猶予だと思って元々つき合いで酒を飲むことも
多かったので結果が出るまで酒をかなりの量毎晩のむ。
そして、その時窓からは「こっれくらいのお弁当箱に~」というお弁当箱の歌が聞こえる。
近所の空き地で子供が歌ってるのかとでも思うけどそれは毎晩続く。
そして夢の中でこんな歌を聴く。


617 名前: 投稿日:02/07/06 23:25
これっくらいの
お弁当箱に
腹わた腹わた
ぎゅっとつめて
血管きざんで
バリュウム散って
膵臓さん腎臓さん
穴の空いた
胃袋さん
筋の通った肝臓

618 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/06 23:31
その歌と一緒にレントゲンを見つめる男がいる。
机の上には輪切りにされて写る断層写真が・・・。
人間ドックの診察室。フィルムの上には丸い弁当箱のような写真。
内臓が輪切りになって写っている。肝臓には黒い病巣の筋が走っている。
夢か現実なのかは分からない・・・。歌声のリフレインが聞こえる・・・。

619 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/06 23:42
>616-618
(・∀・)イイ!
おもしろかったよ