クイズ悪魔のささやき

ある回で１０歳ぐらいの男の子が登場して
「僕は車の免許が欲しいんです」と訴えたんです。
会場のお客さん達は「子供が免許取れるわけないじゃん」みたいな感じで大笑い。
そしたらその子、
「僕はこう見えても大学生です。成長ホルモンが出ない病気で背が伸びないんです」
会場全体が非常に気まずい雰囲気になってた。
私も笑いながら見ていたのですごく後味悪かった。病気の人を馬鹿にしちゃった気がして。

しかも、司会の和田アキ子が
「そんな病気やったら車なんて運転できないでしょう！」とトドメを刺して会場を凍り付かせてた。
わざわざ自分が隣りに立って背比べとかしてたし。
すごく嫌な感じでいまだに忘れられない。

別の日には、目の病気で数年以内に失明する女性が
微かでも見えるうちに彼氏と結婚式を挙げたいと言ったら
和田アキ子は「そんな病気なのに何で結婚しようなんて思うわけ？」ってあっさり聞いてた。
ハンディを持つ人がそのハンディを理由に金を要求し
それを身長が不自由な人が馬鹿にするのを笑うという、
今から思うととんでもない後味悪い番組だったかも。

結局、賞金は獲得出来ず、観客のオバサンが個人的に金銭的なサポートをしたいと申し出るも
それを認めれば番組のシステムが崩れるのでダメということになった。
俺はちょくちょく、「あの人はまだ体はしびれてないのかなあ」と思い出していたんだが
さすがに10年近くたってる番組だからなあ…。