仄暗い水の底から

657 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 17:58:36
黒木瞳主演で映画化された「仄暗い水の底から」も
そんな話だったね。
離婚して古びたマンションに越してきた母と幼い娘、
水道水がなんだかマズイ。蛇口から汚水が出たり、
髪の毛が混ざっていたりする。
そして数々の水にまつわる怪奇現象。
原因は屋上の貯水タンクに沈んでいた、幼女の死体だった。
幼女は貯水タンクを覗き込んだときにカバンを落としてしまい、
それを取ろうとして自分もタンクに転落、水死。
そのまま誰にも気づかれること無く、数年が経過していたのだ。
この母親が、霊になってさまよう幼女に同情して、
幼女とともに逝ってしまったのも後味悪い。
実の娘をおいて、幼女を抱きしめたまま水の中に逝ってしまうなんて。

659 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 18:05:45
>>657
私のおけいこ事の先生は、あの映画にえらく感動してたぞ。
実の娘を守るため我が身をなげうち、また死んでいた子どもに愛を分ける主人公が
どうもたまらない感銘を与えたらしい。
マンションから去っていく娘のラストシーンで、涙が止まらなかったという。
ホラーなシーンは一切記憶に留まってないようで、
エレベーターや風呂場のシーンが凄く恐かった私としては、相づちが打ちにくく、
お愛想するのも何かイヤで、その日のレッスンは後味悪かった。

668 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 21:28:25
「仄暗い水の底から」のラストは、
もうこの子(幽霊)からは逃げられない・・・というあきらめもあったんだろうと思った。
幽霊の行動がエスカレートしてきて、あのままだと自分の娘も
この先被害に遭うかもしれなかったし、静めるには一緒に逝くしかないと
覚悟を決めた結果の行動だったんじゃないのかな?

669 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 21:42:27
>668
自分解釈なんだけど、

水に沈んだ女の子は母親恋しさに黒木瞳につきまとい、
自分のお母さんになってほしいーとか思ってた。
自分と同じようにさびしい環境の黒木の娘にも共感した
(だから黒木の娘は、水の子に影響を受けて同じような行動を取ったりした)
しかし黒木の娘がいる限り、黒木は自分のお母さんになってくれない。
じゃあ黒木の娘を殺しちゃえ!と思った水の子は、黒木の娘に危害を加えだす。
水の子の寂しい生涯と悲惨な死を知った黒木は、
この子は絶対自分から離れないだろう、自分か娘が死ぬまでつきまとうつもりだろう。
自分がこの子と行けば娘は助かる。
娘にはまだ父親がいる(父親も娘の親権を主張していた)
だから、ごめんね、さよなら、と自分の身を犠牲にして娘を生きさせた。

自分が後味悪いなーと思ったのはこの後、
・娘は父親に引き取られたが、父親は再婚して、新しい妻との間に子供がいるっぽい。
 そしてどうやら娘はあまり幸せな環境にいないっぽい。
>幽霊となって出てきた黒木に「また一緒に暮らそう!」と平静を装いながら、
 しかし必死に話しかける。」
・黒木は水の子から解放されていない。
>一緒にいたいと願った黒木の娘の背後に水の子。
もし黒木が娘と行くと言ったら、娘は水の子に殺されているな…という雰囲気。


671 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 22:16:09
>>669
幽霊の呪縛は一筋縄ではいかないという恐ろしさを表したんだろうね。
ホラーってそういうラスト多いよね。わざと後味悪く仕上げてる。
ハッピーエンドと見せかけといて、背後にはじと~っと見つめる視線・・・。とか、
やっとの思いで封印したものがラストで何やら怪しげな動きを見せてたり。
続編のためのラストもほとんどがこのパターン。

672 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 22:30:05
>しかし黒木の娘がいる限り、黒木は自分のお母さんになってくれない。
>じゃあ黒木の娘を殺しちゃえ!と思った水の子は、黒木の娘に危害を加えだす。

生きている子でもこの手の行動取るよな…。
(実の母に放置されて、親切な近所のおばさんとか親戚のところに入り浸ってるケースとか)
さすがに積極的に殺すとこまではいかんが、「あんたなんか死んじゃえ」くらい
平気で言うそうな。

 

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