カン違い

270 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/08(水) 15:37:43
サークルの後輩で、当時新入生だったAくん。
初めてデートする女の子に何かプレゼントしようと思ったが、
何を贈ったら喜ばれるか分からなかったAくんは、
部室にいる女の子に片っ端から、
「初デートで女の子って何を貰ったら嬉しいですか?」と質問して回っていた。

アクセサリーがいいとか、花がいいとかワイワイ騒いでいるところに、
女子部員のBさんがやってきた。Bさんはやや人見知りをする人で、
みんなの輪に入ることなく、ひとり読書しながら練習時間を待っているような人だった。
そんな事情を知らないAくんは、Bさんにも同じことを尋ねた。
「Bさんは何をプレゼントされたら嬉しいですか?」
Bさんは「えっと・・・何かなあ・・・。」と言ったままはっきりとは答えなかった。

練習が終わって、いつもはさっと帰ってしまうBさんが部室に残っていた。
そして、Aくんの所に駆け寄り、顔を真っ赤にしながら
「わたしは、○○がいいかな・・・。そんなに高いものでなくてもいいよ・・・。」
と言うとそのまま走り去ってしまった。

数日後、Aくんは「彼女、すんごく喜んでくれましたよー。」と
嬉しそうにみんなに報告していた。
しばらくして、Bさんはサークルをやめてしまった。
Bさんがやめた理由をAくんは未だにわかっていない。