愛の流刑地(渡辺淳一)
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468 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 13:08:46
- 日経新聞で連載してる愛のナントカという小説が
最高に面白い!と言われて先日から読み始めた。
自分は最近からしか知らないから認識不足かもしれないけど、
なんとも胸糞の悪い話。
一応ネタバレ注意主人公のジジィは子供のある人妻に手を出しながら、
これぞ究極の愛とか言って酔いまくった挙句、
H中にイった女が「殺して」とつぶやいたのを真に受けて
そのままマジ絞殺。
当然逮捕されました。
「セックスがあまりに良かったから、彼女は死にたくなったんです」
というありのまま過ぎる供述をして警察を怒らせる。
「ワケのわからんこと言うな」と怒る警察に、ジジィは
「この男は性の喜びを知らないんだ」と軽蔑する。
しかもジジィは、彼女がそれを望んだんだからいいじゃん。
という感じで、迷惑かける自分の家族や、彼女の家族に申し訳ない
と(表面では)思いつつ、
手にかけた女性自身については罪の意識なし。
それどころか「最高の快楽に身を任せて死んでいけた彼女は幸せだ。
一人取り残された私はこんなに苦しんでいるとういのに。
ずるいよ…ずるいよ…」
あほかー!ここは本当にむかついた。
彼女の家族への申し訳なさも、「彼女を失った自分の悲しみ」
の二の次でしかない感じだし、
どこが面白いんだ!と教えてくれた友人に言ったら
「あの日経がこんな電波小説のっけてるんだぞ?最高のギャグ」
だそうで、調べてみたらやっぱり2ちゃんでも大人気。あーでもこれはネタでも面白いとは思えない。
このジジィ本気むかつく。
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470 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 13:22:48
- >468
自分もその新聞小説の噂は聞いてるが
友達のように作家自身含めて笑い倒すもんじゃないかなあ。
主人公のジジイ同様のエロボケジジイとなってしまった渡辺淳一。
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471 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 13:34:21
- うん、ネタ的にバカウケって聞いてたからどんなんか気になってた。
大御所の文体が壊れかけだとか電気機器の描写がアレだとか
プレイの嗜好が有り得ないレベルだとかはよく聞くけど、内容もかなりナニなんだなあ。
>>468あらすじ乙!確かに最狂。
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473 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 14:47:49
- >470.471
うん、まぁ馬鹿にして笑うのが正しい見方なんだと思うんだが、
作者が完全にジジィに自己投影してるんだよね。、
あらすじに書いた主人公のとんでもない心情も正当化されていて、
女(冬香)は主人公とセックスしながら殺されて幸せで、
それを理解されない主人公カワイソス。って内容になってる。
まぁ作者が完全に主人公寄りながら、
読者は全く主人公に同情できてない点で
作者の力量が知れてる感じなんだが。>電気機器の描写がアレだとか
最近のしか知らないが、取調べの刑事が「ワープロ」をものすごい速さで
タイピングする、という描写はあったな。
…たぶんノートパソコンのことだと思う。でも冬香の最後の声が「ごわっ」だったことだけは笑えた。
…あー自分もなんかこの作品が面白く思えてきた。
ダメだ、洗脳される。怖い。
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476 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 15:13:21
- 作者の言葉
いま、純愛ブームだという。肉体関係がない、精神的なつながりだけの愛が純粋だと思いこむ。
だがそれは単に未熟な幼稚愛にすぎない。精神と肉体と両方がつながり密着し、
心身ともに狂おしく燃えてこそ、愛は純化され、至上のものとなる。
今度の小説は、その純愛のきわみのエクスタシーがテーマである。
その頂点に昇りつめて感じた人と、いまだ知らぬ人との戦いである。
最高の愉悦を感じるか否かは、知性や論理の問題ではなく、感性の問題である。はたして、この戦いはいずれが勝つのか、そして読者はいずれに軍配をあげるのか、ともに考えていただければ幸いである。