息子を待ち続ける

666 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/05(月) 05:28:50
10年くらい前に読んだマンガ。
高校生の少年が、現代日本から突然異世界に跳ばされ、その世界で
勇者として戦うことになってしまう……という正統派なファンタジーなんだけど。
そのマンガのサイドストーリーとして描かれた物語。

少年は母親を幼い頃に病気で亡くし、父子家庭だが子供思いの父親明るく暮らしている。
その朝もいつもと変わりなく、父親の作った弁当を持って学校へ行く少年。
「いってきまーす」「おう、気をつけてな」なんていう普通の会話をして家を出る。
だがそれを最後にして、少年の行方はぷっつりと途絶えてしまった。
それから何十年後かの少年の家。すっかり年を取った父親の姿があった。
父親の視線の先には、高校生の少年の姿が映った写真。少年が消えた日の朝を
思い出しては、今にもひょっこり帰ってきそうだと父親は思う。
家の中の様子は変わらないまま、今でも父は一人息子を待ち続けている……。

本編の少年勇者記が個性的な仲間たちとのドタバタだったため、
一転したこのシリアスは辛かった。つーか、魔王かなんか倒したら元の世界に戻るんじゃないのか、
それとも時間の流れが違うのか?DQ3?
嫁も亡くし、一人息子も行方不明、再婚とかもした様子も無く寂しく生きる父がなんとも哀れだった。


667 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/05(月) 08:05:25
>>>666
本編はギャグなのにサイドストーリーがシリアスだったり暗いのは落ち込むな。
というより作者が空気読めないバカなだけと思うのだが。