ゆりかごを揺らす手

770 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 04:38:46
「ゆりかごを揺らす手」という映画が後味悪い

妊婦の黒髪女は産婦人科の医師にセクハラを受ける。
その事を問題提起したところ、他にもセクハラを受けた女性が何名も名乗り出た。
黒髪は反省さえしてくれればいいと裁判などから辞退したものの、
他の女性は訴えに出て、医師は多額の慰謝料を求められ自殺した。
医師の妻である金髪は妊娠中だったが、自殺のショックで流産した。
もう二度と子供のつくれない体になった金髪は、黒髪を逆恨みする。

黒髪は無事出産する。ベビーシッターを募集したところ、金髪がやってきた。
なにも知らずに採用する。金髪は夜な夜な赤ん坊に自分の母乳を与える。
黒髪は赤ん坊が常にお腹いっぱいで母乳を吸わないのを不審がるが、
健康だし大丈夫だろうと放っておく。その間にも金髪は赤ん坊を手なづけていく。
自分が失った子供をその赤ん坊に重ね、母乳をあげながら金髪は泣く。

喘息の持病を持っている黒髪。金髪は喘息の薬を捨て、黒髪を死なそうとする。
また、買い物中の黒髪のあとをつけ、服の中に商品をまぎれこませ万引き犯として捕まえさせたりする。
なにかがおかしいと思いながらも、人のいい黒髪は金髪を疑わない。
そうこうするうち、金髪は黒髪夫を誘惑し出していた。
金髪が暗躍している事に気づいた黒髪の友人はその事を問い詰めるが、
金髪に殺される。ガラスがざくざくでめちゃくちゃ痛そうな死に方。
黒髪は容疑者扱いされる。

時々芝刈りのためにやってくる知的障害だが気のいい黒人男性。
彼も金髪の正体に気づくが、金髪の画策により、
黒髪の下着を盗もうとした上に赤ん坊にまで手を出そうとした変質者に仕立て上げられ解雇される。

最後の方で、本性を表した金髪に殺されそうになる黒髪。
「あんたの夫はもうあたしに首ったけだよ!
 赤ちゃんだってもうあたしの母乳しか受けつけない
 あんたが奪った子供のぶんもあたしが育ててやるんだ」みたいな事を言いながら、半分事故で死ぬ金髪。
実際、金髪の言った通りの状況に黒髪が呆然としながら金髪の死体を見下ろしてエンド


772 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 05:19:12
>>770
日本版の金髪役、中森明菜はかわいそうだったな
黒髪役の永作博美がちゃっかりした雑草タイプのきつい女だったもんで。

775 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 06:45:52
>>770
あの時期、その手の映画がたくさん作られたよね。ルームメイトとか。
しかしたくさんあったはずなのに、他のタイトルが全く浮かばない。

783 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 09:55:37
母乳というのは流産したらすぐに止まる物じゃないし、
赤ん坊の姿を目にしたり、赤ん坊がおっぱいを吸うことで母乳は出続ける。

映画の中では、金髪女が搾乳器を使っているシーンが登場する。
彼女は流産の直後から復讐を決意して、半年もの間、母乳を絞り続けていたのだ。

770では省かれていたが、黒髪女にはもう一人小さな女の子供がいて、その子も金髪になついてしまう。
子供二人に夫。黒髪女は母であり、妻である筈の自分の居場所をどんどん奪われてしまう。
そして終盤、黒髪の夫を誘惑することに失敗した金髪女のキレっぷりが彼女の美しさと相まって恐ろしい。
母の座を巡り、命がけで二人の女が激しく戦って、黒髪女が勝利するものの
当初は金髪女のただの逆恨みの復讐にみせていて、彼女の行動を追うにつれ、
復讐心の裏で(偽物といえど)家族を求める気持ちもあったのではないかと思わせて、なんとも空しく哀しい。

 

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