世にも奇妙な物語/「奇数」

439 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/23(木) 01:33:30
世にも奇妙な物語 【奇数】より

主人公の男は普通のサラリーマン(柳葉敏郎)。仕事が終わり、バス停でバスを待っていた
しばらくしてバスが来た。
だが奇妙なことにバス停に1番前に並んでた人はバスの1番前の席に、
2番目に並んでた人は前から2番目の席に、その後3番目、4番目と一人ずつ順番に座っていく
7番目に並んでた主人公は訳がわからず他の席に
8番目に並んでた人は7番の席に座らず8番目の席に
9番目に並んでた人も9番目に座った

だが全ての乗客が乗ったのにバスは発進しない。
他の乗客達の視線を受けた主人公は仕方なく7番目の席に座る
走り出すバス
やがて1丁目のバス停に着き、1番前に座っていた人が降りる
次に2丁目に着き、前から2番目に座っていた人が降りる
3丁目には3番目の人、4丁目に4番目の人と続きついに主人公の番の7丁目に着く
11丁目で降りたい主人公は降りたくないので他の席に移る
すると8番目に座っていた女子高生が「何で私なのよ!」と言って降りる
その後8丁目は停車せずに9丁目で9番目の人が降りる
残りの乗客は主人公だけとなり、10丁目に停車する
仕方がなく降りようとする主人公。
だが何故か運転手が降りてしまう

でおしまい。見終わった後、なんともいえない後味の悪さが心地よかったです
ちなみに主人公の柳葉は一言も喋りません


472 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/23(木) 18:57:50
読んでて昔みた「世にも奇妙な物語」のある話を思い出した。
十何年も前に見たのでタイトルや出演者は一切覚えてないが。
ある金持ちの男の後妻になった若妻。夫の別荘である崖の上に建つ屋敷に連れて来られる。
豪華な家に喜ぶ妻。二人を出迎えたのはお手伝いのやけに暗い顔をした中年女だった。
明るく「よろしくね」と挨拶するもお手伝いは素っ気ない。
その屋敷は玄関を入ると大きくカーブした階段があり、
その階段の上に亡くなった先妻の自画像が額縁に入って飾ってあった。
後妻は愛する夫と豪華な暮らしを楽しむ。だがお手伝いの女が
いつまでたっても自分と打ち解けてくれないのが気掛かりだった。
しばらくして後妻は様々な霊現象に悩まされるようになる。
それを見ていたお手伝いは「奥様(先妻)の仕業ですよ」と冷たく言う。
怯える後妻。霊現象は日増しにひどくなりやがて身の危険を感じる。
(夫は本気にしてくれないのかなんなのかとにかく頼りにはならない感じ。)
ある夜夫が急用で自宅だか会社に戻らなければならなくなった。
行かないでと泣いてすがる後妻に「お手伝いもいるし大丈夫。すぐに帰って来るよ」となだめて
家を出て行ってしまう。がたがた震える後妻。

873 名前:869 投稿日:2006/03/01(水) 20:21:43
ショートショートの広場だとオモ。俺も読んだ記憶ある。
小説のラストは、語り手が「俺の降りるのは終点だ、一つ前で降りてたまるか!」
と意地を張るのだが、運転手が不気味に強制するので降りてしまうのですよね。

881 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/01(水) 22:27:18
>873
星新一編「ショートショートの広場」の1巻に載っている「奇数」
ちなみに作者は斎藤肇。

小説版は主人公が息せき切って乗り込んだ瞬間走り出す最終バス。
客は主人公一人だけだったが、停留所に停まるごとに客が一人乗り込んでくる。
主人公がこの違和感に気付いた時、いつの間にか客席は満席になっていて、
今度は逆に停留所事に客が一人ずつ降りていく。

主人公が奇妙な思いに捕らわれ始めた頃、いつの間にか客は主人公一人きりとなり
降りる予定の終点より一つ手前の停留所が近づいてくる。
これは単なる気のせいだ、と主人公が思っているうちに、バスは誰も降りる人
が居ないはずの終点一つ手前の停留所で停止。
そして、ゆらりと立ち上がった運転手が主人公に向かい不気味な笑みを浮かべて
バスから降り、そしてバスは主人公ただ一人を乗せたまま再び走り出す。

という内容でした。

 

ショートショートの広場 (講談社文庫)
ショートショートの広場
(講談社文庫)(原作収録)