ホテル・ラフレシア(有栖川有栖)

633 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 01:05:41
有栖川有栖の「ホテル・ラフレシア」
一応短編推理小説の話の1つなのでこれから読む方は気を付けて下さいですm(__)m

主人公達がバカンス先で老夫婦に会い仲良くなる。
二人は仲良く幸せそうに見えた。

しかしある日夫が妻を殺そうとしていた所に遭遇する。
主人公が何故かと聞くと、経営していた会社のお金を知人に持ち逃げされ、
夫はあらゆる所から借金していたが、ついに経営出来なくなり、
思い余って保険金の為に会社の事を何も知らない妻と共に心中しようとしていたらしい。

会社が傾く以前、妻はここのホテルを気に入り
もう一度来たいと行っていたから、
せめて妻の好きだった場所で死なせてやりたいと思い、
片道チケットだけ買ってここに来た。

しかし夫は妻を殺す必要はもう無いと言った。
さっき社員からの電話で、持ち逃げした知人がお金を送り返して来たと言うのだ。
夫はこのホテルのお陰で奇跡が起こったのだと喜んだ。


634 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 01:09:37
後日、帰ろうとしていた老夫婦に再会する。
何くわぬ顔で妻と並ぶ夫はとても昨日妻を殺そうとしていたとは思えない。
挨拶をした後、男の顔色がサッと変わった。
突然走りだした夫を妻は唖然と見送る。
その横を男達が「待て!」と言いながら追い掛けていく。

主人公の一人が苦しそうに呟く。
「あの絶望した顔を見たか?
騙されたんだよ。
男の居場所を突き止めるために信頼の置ける社員に電話をかけさせた。
お金が返ってきたなんて、嘘だったんだ。」

その後、夫はホテルを上がり、そしてすぐ後にドサリッと何かが落ちる音が聞こえた。
夫はホテルから飛び降り自殺した―

このスレ皆さんのがすごいので、たいしたこと無いかも。
でもハッピーエンドだと思った後にコレだったのでorz
あと妻に見栄を張って会社の傾きの事を言えず、
いきなり殺そうとする夫もなんというか…奥さんが気の毒で。


636 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 01:22:53
>>633
古い時代の男だから、妻に弱みは見せまいとしたんだろうけど……
その命も自分次第と思ってたとこにバチが当たったんかな。
こんな明かな自殺じゃ、妻に保険金も入らないだろーけど。
妻、踏んだり蹴ったりだね。カワイソス

642 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 02:56:33
読解力のない俺に>>633の解説していただけませんか?

夫はいつ、なんで騙されたと分かったの?
追いかけたのは誰?
主人公はなんで真相分かったの?


644 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 03:14:51
>>642
日本で自分を追い掛け回してた借金取りが海外まで来たら、騙されたんだって気付くのでは。

真相に気付いた主人公(正解には主人公ではないんだけど)は、
そのシリーズで犯罪心理学者と言う設定。俗に言う探偵役。
状況判断でピンと来たのではないかと思われます。


646 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 03:33:44
>>644
ありがとう。バカンス先って海外だったんですね。
てっきりどこかの温泉街だと思ってたw
追いかけたのは借金取りという事は、電話してきたのも借金取り?
声でわからなかったの?会社の部下の人もグル?

648 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 08:34:37
>>644
戻ってくるのを待てばいいのに、海外まで追ってくるとは豪気な借金取りだな。
経費まるまる損じゃん。「男たち」ってことはしかも複数かよ。

653 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 13:22:38
>>642じゃないけど、私も正直良く意味が判らなかった…

>挨拶をした後、男の顔色がサッと変わった。
>突然走りだした夫を妻は唖然と見送る。
>その横を男達が「待て!」と言いながら追い掛けていく。

「男」って誰?夫の事?「男達」って、ここで初めて出てきた登場人物?

>騙されたんだよ。
>男の居場所を突き止めるために信頼の置ける社員に電話をかけさせた。

誰が電話を掛けさせたの?借金取りが社員を脅すか、抱き込むかして
夫を騙させたの?

何か代名詞が多すぎて…登場人物の人数も良く判らない。


655 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 13:28:16
>>653
男は老夫婦の夫。
男達は借金取り。

電話を掛けさせたのは借金取り。
借金取りに捕まらないように逃げていたが、
信頼している社員にはホテルに滞在している事を伝えていた。
その社員が裏切って借金取りに男の居場所を教えた。

これ以外に解釈のしようがないと思うんだが。


657 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 14:35:11
妻を殺そうとしてるとこに遭遇したってあるけど
> しかし夫は妻を殺す必要はもう無いと言った。
って遭遇時に夫が言ってるみたいだし
必要がないのに殺そうとしてたようにも読める。
それとも後日に言ったのかな?

662 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 17:05:45
633です
ぬは…すいません、分かりづらくてorz
>>644さんのいう通りです。
読んでらした方がいて良かった…。
分かりやすく補足して下さってどうもです。

663 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 17:32:27
もうちょっと補足です。
夫を追いかけていく男達は二人組の借金とりです。
夫は妻に睡眠薬を飲ませて、眠るのを待っている間に社員から電話がかかってくるのです。
その電話の後に主人公は現場(浜辺)に遭遇して、眠っている妻と、
慌てて何かを飲みこむ夫(これは遺書なのですが)を見て怪しく思います。
電話の社員の事は詳しく書かれてなかったのですが、多分脅されたのだと私も思いました。

665 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 19:15:57
>>633-634
『暗い宿』に入ってる話だったよね。
今ちょっと手元になくて悪いんだけど、
この短編集は殆どの話が後味悪かった覚えがある。

 

暗い宿 (角川文庫)
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