ジャケット

465 名前:映画ジャケット 投稿日:2006/05/23(火) 06:00:02
映画ジャケット。

主人公は湾岸戦争にいって、頭を撃ち抜かれて死んだ…筈だった。
が、奇跡的にも生還して国に帰ってくる。

1992年。主人公は道を歩いていて若い母子の車を発見。
車を直してあげて、ついでに認識票を女の子にあげる。彼女の名前はジャッキー。
母子と別れた主人公、通りかかった車をヒッチハイクをする。
若い男の車に同乗させてもらう主人公、
暫くするとパトカーがうしろから追いかけてきたので一旦停止。
そこで記憶がぽーんと飛んで、裁判所にいる。容疑は上の警官殺し。
主人公は「覚えてない・たしか男がもう一人いた」を繰り返す。
精神異常と認められ、判決は無罪。
精神病棟にいれられ、クスリ漬けに。
そこでジャケット(拘束衣)を着せられ、死体置き場のロッカーの中に放置される。
記憶がフラッシュバックを繰り返し、恐怖にかられる主人公。
「俺はまともだ、警官を殺してない!ここから出してくれ」
どうやら主人公の主治医は、彼を使ってなんらかの人体実験をしているらしい。

二度目の拘束で、彼は2007年にタイムトリップをする。
そこで出会った美しい女性は、1992年のあの日に車を直し、認識票をあげた女の子の成長した姿だった。
自分があの日の男だと打ち明ける主人公、しかし、ジャッキーは信じない。
彼女は「母はタバコの不始末で死んだ」という。
そして「あなたも1993年に精神病棟で頭を打って死んでいる筈」といった。
自分の死に、愕然とする主人公。
そして意識は1992年に引き戻される。


466 名前:映画ジャケット 投稿日:2006/05/23(火) 06:02:00
自分の死を知った主人公はどうやって自分が死ぬのかを探ろうとする。
人体実験に気が付き、助けようとする女医の話にも聞く耳をもとうとしない。
「もう一度ジャケットを着て、2007年にいかなければ…。」
死の真相を、探らなければ…。

主人公のもくろみ通り、ジャケットは再び何度も着せられ、
そのたびに情報が手にはいっていった。
まず、警官殺しの真相が見えてくる。
実は車の持ち主の若い男が警官を撃ち殺し、
気を失った主人公をその場において逃走したのだった。

次に、この人体実験は、主人公だけに行われたのではない事。
何人も何人もこのジャケットを着せられ、ここで死んでいったのだ。
死体置き場のロッカーの中にいれられるとフラッシュバックする記憶のなかに、
彼らに意識が少し混ざっていた。

そして主人公を助けた女医の抱えている患者の事。
このことは後に、2007年で得た治療法を1992年の女医に教え、
その恩から最後に女医に協力をしてもらえる。

それから、2007年にいき、ジャッキーに協力をしてもらいながら死の真相を探る。
2007年にも精神病棟はまだあり、かつての医師もわずかに残っていた。
「どうして彼(主人公のこと)頭を打ったのか?」という主人公の問いに、
1992年に主人公を助けようとしていたあの女医は、言葉を濁す。
「あなたの主治医なら、なにかしっているかもね…」
その主治医は、今は引退して、教会に通っていた。


467 名前:映画ジャケット 投稿日:2006/05/23(火) 06:03:33
教会にいき、主治医にあう主人公。
「彼は死んだ、お前は本人ではあるまい」
「お前の目の前にいるのはお前が殺した者達の亡霊だ、とり憑いてやるぞ」
主治医の目からは、涙があふれた。
その後、主人公は苦しくなり、今死体置き場のロッカーの中から自分が出されようとしていることを悟る。
薄れゆく意識のなかで、最後に協力してくれたジャッキーに、1992年にどこに住んでいたのかと聞く。
ジャッキーは答えて振り向くと、もうそこには主人公はいなかった。

主人公は今日死ぬ。
でも死ぬ前にやる事がある。
前に助けた患者のことで恩がある女医に頼んで、ジャッキーの住まいに車を走らせた。
最後の力を振り絞って書いた手紙を届けるために。

家につくと、幼いジャッキーと、タバコばかり吸っている彼女の母親がでてくる。
彼は母親に手紙を託す。
「大切な手紙なんだ、ばかげていると思うかもしれない、でも、読んで欲しい」
その手紙のなかには、彼女がタバコの火の不始末で命を落とすこと。
そして、独りぼっちになったジャッキーが不幸になること。
死にたいと思ったときに死ねないのに、生きたいと思っている今、私は生きられない。
私は明日になったらもうこの世にはいない。
どうかジャッキーを大切にしてやってくれ。
と書かれていた。
ジャッキーを抱きしめる母親。
主人公は、女医の車でその家を去る。


468 名前:映画ジャケット 投稿日:2006/05/23(火) 06:04:45
病院に戻ると、主人公の意識が危なくなってくる。
主人公は、女医に頼む。
自分の命が終わる前にジャケットを着せて欲しい。
もう一度、重要なことなんだ、頼む。と。
車を降りると凍結した地面に足を滑らせ、主人公は頭を強打。
ここで湾岸戦争のときに頭を撃ち抜かれたフラッシュバックがでてくる。
血がどんどんでてきて止まらない。
女医は主人公の望むとおり、ジャケットを着せて死体置き場のロッカーに入れる。
そうすると出てきた景色は2007年に最初にジャッキーに会った場所。
そうして出会った彼女は、とても幸せそうで、母と暮らしているという。
頭から血を流している主人公をみて、
「私、医者をしているから病院に連れてってあげるわ」というジャッキー。
ジャッキーの車に揺られながら、主人公は幸せそうな笑顔だった。
「病院にいくまでちょっと時間がかかるかもしれない」
最後に音楽がかかって、車は光に飲み込まれていく。
ジャッキーは最後にいう。

「あと、どのくらい時間がのこってる?」

終わり。

バタフライエフェクトとか、エターナルサンシャインに似てる。
多分ラブストーリーメインのお話なんだとおもう。
ミステリー要素も多くて謎が結構出てくるんだけど、殆んど消化されないで終わっちゃうから
そっちを期待していくと肩透かしくらうかなぁ。
最後のジャッキーのセリフが、主人公のその後の行く末を暗示させてるようで後見悪かった…。
頭を強打してからのジャケット→2007年はやたら白みがかっていて、
死ぬ間際にみた主人公の妄想とも取れる。
ていうか、病院にいれられた原因は主人公にないのに、こんな展開カワイソス(´・ω・)


469 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/23(火) 07:58:09
>>468
これだけ壮絶な人生の最期(?)が
凍った地面で足すべらせてコケて・・・ってのが何とも・・
そういう意味でも後味悪いな。

でもストーリー的には最後爽やかに感じるね。乙。


472 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/23(火) 09:32:44
>>468
最後のジャッキーのセリフは主人公が何者か分かってて、
残された時間を有意義に過ごさせようと言う意味で言ったんじゃないのかな?
そう思ったから自分は後味悪くなかったよ。

 

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