首は笑う(松本洋子)

893 名前:五位鷺 ◆Emjcf.lfLU 投稿日:2006/06/30(金) 23:52:19
かなり昔に呼んだ松本洋子のホラーマンガ。タイトル忘れた。

女の子数人のグループで森林浴を兼ねてピクニックをしていた。
そのグループの一人、礼子(仮名)。
この礼子は本来はこの女の子達とは仲が良いわけではないのだが、
女の子達が学校でピクニックをすると話しているのを小耳に挟み、殆ど強引に参加した。
礼子がこれまた性格が悪く、無理矢理参加したにも関わらず高飛車で文句ばかり。
故に女の子達からは嫌われて、かなり険悪なムードになってしまった。
不満ばかり述べる礼子。途中に額にほくろのある地蔵を見つけ、
うっかり(わざとだったかもしれない)破損させてしまう。
地蔵は首から上がもげてしまった。女の子達がこういう所の地蔵は
ゆかりのある大事なものだから謝った方がよいと諭すが、礼子は一笑に伏してピクニック続行。
さらにムードが悪くなる中、女の子達が自分によそよそしくなったことに気づいた礼子は
腹を立てて怒鳴り散らし、単独行動を開始する。

最初は仲間達も礼子がいなくなって清々したものの、しかしなかなか礼子が合流しないことに不安になる。
礼子を探し出す女の子達。なかなか見つからない。
しかし暫くすると礼子が向こうで手を振っている。
ほっとして仲間達は礼子に駆けより、礼子は迷惑かけてごめんねと心から謝罪する。
普段女王様のように振る舞う彼女のありえない発言に驚くが、きっと改心したんだねと納得。
礼子も今まで自分は素直ではなかった。迷惑ばかりごめんなさい。
だけどこれからも仲良くして欲しいと仲間に申し入れる。
とても友好的で以前とは違う優しい態度に女の子達は喜び、人間間の距離を一気に縮めた。
先ほどギクシャクしていたのが嘘の様にピクニックをみんなで楽しむのであった。

そして仲間の一人があることに気づく。
「礼子、こんなところにほくろなんてあったっけ?」
額にほくろのある礼子は優しく笑った。そしてその首には一本の横に走る傷跡。

そして一行は歩いてゆく。
その死角の所には、先ほどの地蔵があった。
笑顔でピクニックを楽しむグループを背後に、その地蔵の肩から上は礼子の無惨な生首が添えられていた。

すまん、結構すっきりかもしれん


894 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/30(金) 23:58:07
それ覚えてる!
首の無い主人公の体が、地蔵の首を持っていったんだよね。
最後のコマ、地蔵の上に乗った虚ろな目をした生首にガクブルした小学生時代。

900 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/01(土) 00:11:27
>>893
うおおすげー懐かしい!!
それって「なかよし」のおまけの漫画冊子に載ってたやつだよね!
たぶん10年くらい前じゃないかな。
ちなみにその冊子は普段なかよしで可愛いトキメキ漫画連載してる作家たちが
ホラー漫画を書いてたわけで、それが異様に怖かったなあ。

 

闇は集う (4) (講談社コミックスなかよし (829巻))
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