いやだわぁ

596 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/13(木) 21:16:57
昔テレビで見た話。一人暮らしの引きこもりのおばあさんのことを放送していた。

おばあさんは昔、絵が好きだったこともあって、絵手紙を書くことで友人を作ろうと考えた。
引っ込み思案だったけれど一念発起。教室に行ったり、
絵手紙をいろんな人に送ったりするボランティアにも参加。だんだん笑顔も増えた。

ある日、小学校からお礼の手紙が来た。おばあさんはボランティアで
地元の小学生に絵手紙を送っていた。その絵手紙のお礼をしたい、という内容。
「いやだわ。学校に来いっていうのよ。いやだわぁ。学校に来いって。
 嫌よ、ねぇ? こんなおばあちゃんなのに、ねぇ?」
おばあさんははしゃいだようすでカメラに向かっていやだわ、と笑顔で繰り返す。

そして、約束の日、学校に行くおばあさん。廊下を歩いていて自分の絵手紙を見つける。
「こんな手紙をもらいました、ありがとう」というコーナーが作ってあって
生徒がもらった手紙が貼ってある。そこでおばあさんは、にこにこしながら
「いやよねぇ、こんなの廊下に貼るなんて。ヘタなのにいやだわ。ほんとにねぇ」

校長室に入って多分一年生くらいの小さな生徒数人からお礼の言葉を述べられて、おばあさんは
「もう、いやだわぁ。もう、ほんとにねぇ、あんな手紙くらいで…いやだわぁ」

そして場面は切り替わったのだけど、笑顔でおばあさんにお礼を言った子供たちから
笑顔が消えているのがちらりと映った。(女の子は泣きそうな顔にも見えた)

おばあさんは嬉しくて堪らなくて照れ隠しでついついそんな言葉を繰り返したのだろうけど、
いやだわぁ、ではなくてありがとうと言えばいいのに、と見ててずっと思った。
相手が大人なら「いやだわ」は謙遜、照れ隠しなんだな、と受け取るだろうけど、
相手が子供なら「いやだわ」は言葉どおり「嫌」としか受け取れないのでは、と思った。
おばあさんの笑顔が無邪気だっただけに、なんだか後味わるい。


597 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/13(木) 21:22:56
>>596
三行くらい読んだところで、すでに後味が悪いw
この後どう落とされるんだとガクブルしてw
年寄りネタはきついな、やっぱ。

おばあさんに友人がいなくて孤独な老後を送ったのも、性格が原因なんだろうなあ。
本人は全然悪気がないけど、人を傷つける無神経なところが。
でも年寄りだと性格の修正も効かないしどうしようもないわな・・・


599 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/13(木) 23:43:54
>>596
小1程度のガキが、ばあさんの絵手紙ごときにそこまで喜ぶとも
年寄りとの交流に心温まるものを期待するとも思えない。
お礼イベントも大人が考えたことだろうし。

社交辞令を真に受けて舞い上がる孤独な老人と、
最初はテレビカメラにはしゃいでいたものの途中から飽きて
つまらなそうな表情を隠さなくなった子供たち…という図だと思う。


600 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/13(木) 23:46:08
>>596
凄く可愛いらしいおばあさんだなぁと自分は思ったけど、
一年生ぐらいの幼い子達では言葉通りに受け取ってしまったかもね