MASTERキートン/家族の瞬間(浦沢直樹)
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853 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 08:01:29
- 似たような話でマスターキートンの一エピソード
主人公とその父が友人でもあった天才動物学者(故人)の奥さんを訪ねる。
普通に談笑していたところ、脇にあった鳥籠のインコが鳴き始めた瞬間、
奥さんが錯乱状態になった。
その場は父がなんとかもたせてくれて、後でそのわけを語った。動物学者が存命の時、ある画期的な論文を発表したが、
その学者の弟子の一人がそれは自分の論文の盗用であると主張したのだ。
弟子が盗まれたと主張する時刻にだけ、学者にもアリバイがない。
奥さんはもちろんそんなことをするはずがないと思っていた。
だが、信じようとがんばるほど、心のうちに湧く疑念はどうしてもつきなかった。
そして、ついに学者にその時間どこでなにをしていたのかを口に出して質問してしまう。
学者は力なく笑って何も答えなかった。
そしてその一時間後、猟銃で自殺した。その一週間後、奥さんの誕生日に合わせて、前から欲しがっていたインコが届けられた。
注文の日時は、まさにアリバイがなく疑惑になった、その時刻だった。
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855 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 10:09:26
- なんで学者は、インコを買ったことを主張しなかったんだろう。
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857 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 11:07:50
- 弟子は学者が奥さんのためにインコを買っていたのを知っていたのかな。
だからその時間に盗まれたと言ったのか?
賭けに出るにはあまりにも無謀っつうか、弱い気がする。
この弟子が後に大成功してハッピーエンドなら後味悪くていいな。
悲劇の主人公の感傷にスポットがあたりすぎた話はただの悲劇で、
後味が悪いかはまた別の話だとう思う。
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859 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 11:59:21
- >>855
学者にとってはそんな論文よりも奥さんの方が大事で
もしインコを買った事を言えば
誕生日の日に妻が驚くのを見れないからじゃないか?
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861 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 12:55:21
- 学者は弟子の論文を盗用していて
アリバイ工作にインコの購入日を使った
結果奥さんをも利用していた事に気付き自殺した
とかじゃないと 自殺した理由がいまいち解らない
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862 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 13:02:34
- >>853
論文が盗用かは結局は分からずじまい。
その奥さんは事件が元になり、のちに一週間の間隔で今までの人生を
トレースするような精神の病気になってる。
月曜日は子供時代、火曜日は青春時代、 そして金曜日には夫の自殺…。
853のエピソードの後、それを三年も続けているという話が出てて
やりきれない気分になった。
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864 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/18(月) 14:40:11
- >>861
自分が疑われても奥さんの喜ぶ顔が見たくて黙っていた。
奥さんさえ信じていてくれたなら平気だった。
でも奥さんが自分をずっと疑っていたのだと気付く。
すべては奥さんのためだったのに…奥さんの…
世間にも最大の理解者であったはずの妻にも裏切られた。
深い絶望。最愛の人の裏切り。もう生きていても…じゃないの?