ジェイムズ君の留学経験
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516 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/03(土) 10:11:24
- オカルトでなくて悪いがかれこれ二十年近く昔、高校時代の話。
我校にアラスカ(?失念)からの留学生ジェイムズ君(仮名)がやってきた。
これといった特色も無い田舎の県立高では珍しいこと。
最初は我々もそれなりに歓迎ムードで盛り上がった。ところが。本国では相当のエリートらしいジェイムズ君、日本の高校というものに
どうやら過度の期待を抱いていたようで、想像とあまりにかけ離れた我校の実態にいたく落胆した様子。
日本の高校では豊富なパソコンを自在に駆使したハイテク授業を
フツーにやっているようなイメージを持っていたらしい。
我校にパソコンなど職員室と進路指導室に数台あるだけ。
当時としては特に遅れていたわけでもないと思うが、
ジェイムズ君にしてみれば様々な面で激しく期待外れだったのだろう。
そしてその落胆ぶりを隠そうともしないものだから周囲の反感買いまくり。
当然親しい友達もできず孤立状態のジェイムズ君。
ほぼ一日中、ひとり図書室で過ごしていたようだ。
図書室学習に来た他のクラスの子が「授業中なのに何故ここにいるのか」と訊くと
「小学校レベルの授業を聞いてもしょうがないから」…皆もうウンザリ。
「何でここに来るかね。○○学園(県下一の名門私立校)に行けばよかったのに」
「てか東京行けや」
ぼやきながらも誰も苛めたりはしなかったが、わざわざ仲良くする気にもなれない。
やがて留学期間を終えたジェイムズ君、別れを惜しむことも惜しまれることもなく
ひっそりと国へ帰っていった。
良い思い出にはなり得なかっただろうジェイムズ君の留学経験、
そしてその後の彼の対日感情を思うと後味悪い。因みに自分はクラスが違うためあまり接点は無かったが、わりと初期にたまたま機会があって少し話した。
やはり良い印象を持てず、それ以来接することも無かった。
それが当時はまっていた米国のバンドのことを「歌詞が下品で良くない」と言われた、
というアイタタな理由なのがまた個人的に後味ワルー(実際下品だったし)