死にたいの(関よしみ)

716 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/01(火) 09:31:57
関よしみの漫画 タイトルは忘れたが「マッドハウス」という単行本に入ってた

美冬は幼稚園児ぐらいの年の女の子
病弱でいつも部屋にこもりきりでなければいけない感じだったが、
最近はちょっとお腹が痛いだけで寝て過ごすことはなくなった。
だけど、両親と姉は何故か美冬に冷たくなった。
「みふゆがきらいになったの?」とおろおろするが理由はわからない。
窓の外を見ると、離れて暮らしている祖母が訪ねてきていた。
「おばあちゃんがくるよ」とおばあちゃんっ子な美冬ははしゃぐが、
両親は物凄い形相で「窓際に近づくなと言ったでしょ!」と美冬に怒鳴り、
美冬を押入れの中に閉じ込めた。
泣いていたところ、姉がやってきて美冬の口にタオルを突っ込んだ。
おばあちゃんに泣き声が聞こえたらこまるからと。

病弱な美冬に特に優しくしてくれたおばあちゃんに会う事すら禁じられてしまった。
姉は以前から「病弱だからとちやほやされている」と美冬に冷たい態度を取る事があったが
でもこれはひどすぎる。それに、両親も美冬に死ねばいいのにと平気で言ってくる。
おばあちゃんが帰った後も「なにかあるとこまる」と閉じ込められ続ける美冬。
もう死んだ方がいいんだと、美冬は部屋の中で首を吊って自殺した。

気付くと美冬は自分の部屋にいた。全部夢かと思ったが両親の態度を見るにそうではない。
「首吊りなんてあてつけかしら」姉がそう言う。美冬は今度こそ確実に死んでしまおうと
家族の前で包丁をお腹につきつけた。激痛の中で姉の歓声が聞こえた。
「美冬やっと腐り始めてる!」美冬の腹からは腐臭がしていて、血もどろどろだった。
美冬がちゃんと死ねば、もう友達を呼んだりできるのねと姉は嬉しそう。
両親も「そうなればやっと落ちつける」と笑顔だ。

美冬は思い出した。自分は病気で死んでしまったのだと。
でも葬式が終わった後に生き返ってしまったのだった。
美冬は思い返す「死なないで」と瀕死の自分を抱きしめて泣いた家族の姿を。
だから自分は生き返ってしまったのにと、喜び騒ぎ合う家族の横で、
血まみれのまま美冬は泣き続けた。


717 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/01(火) 10:36:40
困るんだったら縄で縛ってコンクリ詰めにするとか
ドラム缶で燃やすとか錘つけて海に沈めるとかすればいいのに

718 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/01(火) 10:45:21
隠すにしても、虐待する必要は皆無だよな。
元々は大切な家族だったわけだし。ゾンビだろーがなんだろうが。
無理矢理、後味悪い話に作ろうとしてるのが透けて見えて、なんだかねぇと。

735 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/01(火) 20:03:06
>>718
関よしみは年若い読者にトラウマを植え付けるために存在しているからまあそうだが一応補足

両親は美冬が死んだ時に心底悲しむと同時にホッとしたんだと思われる。
良い意味で考えれば「もうこれで美冬が苦しむ事はない」で
悪い意味で考えれば「もうこれ以上看病とかで煩わなくていい」みたいな感じで。
「死んだはずの子が生きてると周りに知られたら」と世間体も気になっただろうし。
単純に「ゾンビきめえ そんなの人間じゃないし、もう娘でもないよ」という感じかもしれないが。

姉はもうそのまんま鬼畜っぽい。死んでしまった直後は流石に泣いてる描写もあったが
「妹死んで天下がきた」→「生き返ったとかふざけんな」という感じかもしれない。

 

関よしみ傑作集マッドハウス (ホラーMコミック文庫)
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(ホラーMコミック文庫)