死ねない身体

ある病院に一人の老人が入院した
その老人は幾度となく心配停止に陥ったがその都度蘇生した
その病院に勤める医者が不思議に思いその老人の経歴を調べて見た。
するとその老人は百年以上も生きていることがわかった
医者はその老人にそのことについて尋ねてみた
老人は実は私は死ねない体なのだと答えた
老人が若かったころ第一次世界大戦がおき
自分の住んでいた町が砲撃され、老人の家は崩壊した
老人はその時瓦礫の中に母親と閉じ込められた。
重傷を追った老人は薄れゆく意識の中、
死神が自分に語りかける声を聞いた
死神が言うには老人はここで死ぬ運命だったらしい
しかし老人はその運命を拒否した。
死神に自分の代わりに母の命を持ってゆくようにと頼み、
老人は最後の力をふり絞り母を殺した
その姿を見て死神は彼を見捨てた。
そして老人は瓦礫の中母の死体を食べて飢えを凌ぎ、そして救助された。
その出来ごとのため老人は肉体が劣ろえても、どんなに苦しくとも
永遠に生きて行かなければならないのだ。
老人は死に瀕する度、死神が現れるが死神は彼の汚れた魂を
天国へ連れて行こうとはしなかった

そう老人は医者に語ったあと、
老人は医者に、母を身代わりに殺した自分の行いは間違ったものなのか？
もし医者が同じ立場ならどうしたのか？と尋ねてドラマは終了
これなんてドラマかわかる？