カムイ伝 外伝（白土三平）

ある湯治場に来たカムイ、そこで鍛冶屋のオッサンと出会う。オッサンは気のふれた娘を連れている。
何気ない会話を交わす二人だったが、ある日カムイは父娘が獣のようにまぐわっている姿を目撃する。
カムイはそのことでオッサンを糾弾する。人には超えてはならぬ領域があるはずだ、と
オッサンは激昂して、
ウヌに気のふれた娘をもつ親の気持ちがわかるだか！
世間の男は体目当てに娘に近づいてくる、夜毎男を求めて泣く娘を慰めるワシを誰が責められる！
みたいなことを言う。黙ってオッサンの叫びを聞くカムイ。

ほいでもって、結局そのオッサンは伊賀の刺客で、カムイはそれを難なく打ち倒すわけだが、
ことを起こす前に娘はオッサンの手によって縊り殺されていた。

自分が死んだあとの娘の末路を哀れに思っての行動だろうけど、もしかしたらオッサンが勝ったかもしれないんだし、
それだったら娘の苦しみをなくすために早くに殺してしまうことだって出来たはずだ。
なんだかんだで結局テメェが楽しみたかっただけなんじゃねえかという思いを強く抱いた。

屁理屈にもなってないよな、これってｗ