さなぎ(筒井康隆)
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140 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 04:27:31
- 筒井康隆「さなぎ」
増え続ける少年犯罪に手を焼いた政府が「さなぎセンター」を創設する
大人に対して反抗するとそこに収容され
薬物を打たれ 透明なケースの中でさなぎのように醜悪な姿で固まり
ビクリビクリと「自分の反抗が失敗する」夢を見続ける
そこで「反抗がいかに愚かで無意味なのか」を骨の髄まで刷り込まれ
別人のようにスポイルされ骨抜きにされて社会に返される主人公始め少年たちは 「さなぎセンター」に送られるのが嫌で
大人たちに愛想笑いを返しながら鬱屈した毎日を送っている
大人たちはそんな少年たちが 心の中に反抗心を隠し持ってるのを感じ
何とか「さなぎセンター」に送り込もうと挑発と虐待を繰り返す父親からの挑発と暴力をへらへら笑ってひたすら耐える主人公
心の中で「復讐してやるぞ」と思い続けながら
そうして何年も何年も父親の暴力を受け続け 復讐を誓い続け
父親はある日 ぽっくりと死んでしまう
主人公は復讐を誓い続ける俺だけがこんな目にあっていいはずがない
俺の子供にも同じ事をしてやる
逆らえるはずがない
逆らったら 「さなぎセンター」行きなのだから
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147 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 09:22:54
- >>140
最後のほう文章が怖いんだよな
「ナアニ サナギセンタアガ‥」
ってカタコト風になっていくんだよな
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148 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 09:45:02
- >>140
体育会系の新入部員が先輩の理不尽なしごきに耐えて
来年新入部員が入ってきたら同じ事をしてやる、
先輩に逆らえるはずがないんだから・・・って考えてる
ようなもんか。