劇画・オバQ(藤子・F・不二雄)

441 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 11:18:57
オバQは著作権がFとAのどっちにあるかがハッキリしなくて
単行本は出せないんだと聞いた。片方故人なだけに後味悪いね。

449 名前:1/2 投稿日:2007/07/13(金) 15:22:35
オバケのQ太郎は、FとA以外にも、
当時のトキワ荘の連中も参加しているから、版権がどこになるのか不明になっているらしい。
キャラクター一人ひとり、それぞれ違う漫画家が描いている。
結局、みんなが忙しくなり、Fがひきとり連載を続けたらしいが。

で、せっかくなので、「劇画オバQ」を紹介しておくね。
これは、当時のオバQを知っている人には相当後味悪いし、
描いたのも、F本人。
でも、ものすごく昔に読んだので、ちょっとうろ覚えだけど、勘弁。

あれから十数年、すっかり大人になった正太のもとに、オバQが訪ねてきます。
会社勤めに疑問を持つメランコリーな正太は旧友の訪問を大喜び。
家に連れ帰りますが、はじめは歓迎していた奥さん(よっちゃんではない)は次第にイラついてきます。
「あなた、あのオバケ、いつまでいるの? 大飯食らいで、家計もピンチよ。
 漫画ならお笑いで済むけれど。いびきもすごくて、たまらないわ」
見た目も中味も昔のままのQちゃん。
そのあまりに無邪気で傍若無人な振る舞いに、奥さんはついていけなくなります。
いっぽう、正太は、脱サラを考えていますが、家族のことを思うと、なかなか踏み切れません。
が、Qちゃんの変らぬ姿を見て、
「よし、俺も」と、思うようになります。


450 名前:2/2 投稿日:2007/07/13(金) 15:23:14
ゴジラやよっちゅん、そしてハカセなど子供時代の仲間を集めて、宴会を開きます。
昔話に花が咲き、「子供時代は夢がたくさんあった」などとみんなでしんみりとしているところに、
「なんで、大人になったからといって、夢を捨てなくちゃいけないんだ」と突然ハカセが熱くなります。
「僕は卑怯だった。よし、僕は脱サラして、夢を追いかける」
とその気になる正ちゃん。
「みんなで、むかしのように、何かをやろう!」異様な盛り上がりのみんな。
家に戻り、脱サラを奥さんに相談しようとした正ちゃんですが、奥さんから
「子供ができたの」と言われ、狂喜乱舞。
「よっしゃー、明日から、がんがん会社で頑張るぞー」
と、張り切ってサラリーマン継続宣言。
脱サラのことは、もう忘れています。

そんな正ちゃんの姿を見て、
「正ちゃんは、もう子供じゃないんだな…」
と寂しげに、飛んでいくQちゃん。

終わり。

作者本人が、こんな形でQちゃんに終止符を打ったことに、胸が痛くなり
思わず涙ぐんだことを記憶しています。


452 名前:449 投稿日:2007/07/13(金) 15:34:22
劇画オバQを改めて思い出して、
これって、もしかして、FがQちゃんなのかな…と。
トキワ荘の連中と共同制作でわいわいとやっていたのに、
気付けば、自分ひとりになっていた…という寂しさも込められているんじゃないかと、
なんとなく思った。

454 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 16:01:59
>>449
オバQの画は主にご存命の藤子Aのものじゃないだろか

455 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/13(金) 16:16:14
>>454

Qちゃん、よっちゃんはF、
正ちゃん、伸一兄さんは、A
ゴジラ、ハカセは石の森章太郎
だったはず。
で、「新・オバケのQ太郎」で、F単独作業に移る。

オバQといえば、おれはカミナリさんのツンデレ振りが異様にツボだった。

 

ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
ミノタウロスの皿
(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
藤子・F・不二雄大全集
SF・異色短編 1