荊の城(サラ・ウォーターズ)
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22 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/13(土) 15:26:45
- サラ・ウォーターズの「荊の城」
(長い話で、記憶力も文才もないのでいいかげんなマトメですみません)
主人公スウは19世紀のロンドン下町に住む少女。
もともと捨て子だったのだが、実の子と分け隔てなく愛情を注ぐ養母のもとで育ち
猥雑な街の中で、貧しくても楽しく暮らしている。
ある日家に古い知り合いの小悪党が尋ねてきて、スウに仕事を持ちかける。
ある城に住む令嬢と結婚をし、その財産を全部せしめて、そのあと令嬢は精神病院に閉じ込めてしまおう
ついては、その計画がスムーズにいくよう裏で手助けをしてほしいという、
早い話結婚詐欺の片棒をかつげというのだ。
結局承諾したスウは、女中として詐欺男と一緒に城に乗り込む。その令嬢というのは、横暴な叔父によってほとんど幽閉状態で暮らしており
箱入り娘の純情さでたちまち詐欺男に夢中になってしまう。
令嬢の身の回りの世話をして取り入り、駆け落ちをそそのかしていたスウは
次第に令嬢の孤独な身の上に同情し、友情を感じていくようになるやがて駆け落ちの日。最後になって良心の呵責に耐えられなくなったスウは令嬢にすべてを打ち明ける
このままじゃ精神病院に一生閉じ込められる、逃げようと言うのだが令嬢は逃げない
やがて「気が狂った令嬢」を連行しに男たちがやってくる。
しかし連行されたのはスウのほうだった。
実は令嬢と詐欺男は最初からグルで、城からの脱出と遺産(結婚しないと継げない条件)を手に入れるために
最初からスウをいけにえにするつもりだったのだ・・・
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23 名前:22の続き 投稿日:2007/10/13(土) 15:28:14
- 精神病院に一生閉じ込められることになったスウは、不自由な生活をしながら
帰らない自分のことを母ちゃんがどんなに心配しているだろうと心を痛める。
そして、何としても母ちゃんのもとに帰ろうと、脱走を企てる。
すったもんだで脱走に成功したスウは、愛する母ちゃんのもとへと急ぐのだが・・・スウの無事を伝え聞いた養母は、全然喜ばない。
なぜなら、すべてを裏で仕組んでいたのはこの母ちゃん自身だったからだ。
実は令嬢は養母の実の娘。スウこそが本当の令嬢。
亡きスウの実母に信頼され赤ん坊を託されたこの女は、赤ん坊を自分の子と取替えたのだ
そうすれば、わが子を貴族の令嬢にできるし財産をせしめることができる。
その捨て駒にするためにスウを育てたのだった。物語の最初のほうで、母ちゃんがスウに細やかな愛情を注いでいるシーンがあってほほえましいんだけど
それもこれも全部、大事な生贄に死なれちゃ困るからやってただけ、ってのが最後に分かって後味悪かった。
最後は母ちゃんも良心の呵責を感じて、
詐欺男を殺して自分は死刑になって罪を清算するのが救いだけど、それもスウが戻ってきたからで、
そうじゃなければすっかり忘れてわが子と楽しく暮らしていたんだろうなぁって感じだったちなみに最後は、スウは令嬢とレズビアン関係になり、
お城に戻ってラブラブで暮らしましたとさというオチで
それはハッピーエンドなのか?というのも微妙に後味悪かった。面白かったけど。
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27 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/13(土) 18:08:45
- >>23
なんだそのオチwギャグじゃないんだよねw
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33 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/13(土) 22:25:20
- >>22-23
それ上巻だけ読んで投げ捨てた。
本格ミステリとか傑作とかさんざん帯で煽っといて、中身読んだらただのレズ小説orz
上巻読んだ後でネットでググッたら、この人レズ小説ばっかり書いてる作者らしい。
だったら帯にも書いとけって。
騙された気がして創元の本はしばらく買わなくなった。
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49 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/14(日) 12:24:43
- >>33
漏れなんかなぜかミネット・ウォルターズと勘違いして買っちゃって
「きっとこれから面白くなるに違いない」と自分に言い聞かせながら我慢して半分ぐらい読んで、
気が付いて愕然とした>>22は「このミステリが面白い」で1位になったんだっけ?
「このミス」は、鵜呑みにして本を買うと
後味悪い思いをすることが多い気がする
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650 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/03(土) 15:01:48
- >>22
WOWOWでみたよ。ドラマだからかちょっと話が違ってたけど、
遺書があるから遺産の半分は元々もらえるはずなのに
養母にはめられたスー気の毒だったのと下足番のその後が気になった。漫画だけど人間交差点は後味悪かった。主人公の彼女が取材にからんでシャブ漬けで殺されて
解決しないまま完