アトムの最後(手塚治虫)

453 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/28(金) 20:28:43
鉄腕アトムから一つ。

人間はほぼ絶滅し、ロボットが主人となった世界。
人間である主人公は、命を賭けた剣闘士としてロボットの目を楽しませるために生かされていた。
だが、ロボットの言う通りに生きることが嫌になり、同じく人間の女性と手に手を取って逃げる。
そして追われに追われ逃げるうち、博物館で「人間の味方」アトムを発見し起動
事情を知ったアトムは二人を助け、無人島に逃げ延びる。
しかし、今度は警察ではなく軍隊がその島までやってくる。

アトムは二人を守るために、軍隊を相手に戦いに赴く前に言う。
「人間とロボットが愛し合えるなんて、素晴らしい事です。
 いい時代になったようですね。何とか食い止めて見せますよ。」
恋人は実はロボットだったのだ。
アトムが去った後、主人公は彼女を殺し、
アトムでも食い止められなかったロボット軍を相手に銃一本で突撃し、死ぬ。
西暦にして~~年頃の事である――という話。

この話だけでなく、アトムには色々な最終回がある。
しかし手塚先生は悲劇を描かせると凄い物が出てくるなあ。
後味はそこまで悪くないから書かないが、「地球を呑む」の畑を耕してた婆ちゃんの話とかも凄いね。

 

鉄腕アトム別巻(1) (手塚治虫漫画全集 (251))
鉄腕アトム別巻(1)
(手塚治虫漫画全集 (251))