雀色時

48 名前:1/2 投稿日:2008/01/16(水) 19:01:21
「雀色時」って題名のドラマ。十数年前に放映されたの1回見たきりだけど、
かなり鬱な内容だった。ちなみに「雀色時」ってのは『雀色時』とは
雀たちがねぐらに帰る夕暮れ時って意味らしい。

浅丘ルリ子演じる女弁護士は、依頼主との話し合い中に酒飲んじゃうようなアル中。
大分前に会社員の旦那と離婚し、一人娘も母親に反発して旦那の元に行ってしまい、彼女の生活は孤独なものだった。
そんなある日、元旦那と娘がともに忽然と消えてしまう。
宗教関係のトラブルも噂される中、女弁護士は雑誌の記者とともに独自に二人の行方を追う。
そんな彼女に旦那の会社の同僚も(役所広司が演じてた)も協力する。
最初は味方だと思われた同僚だったが、やがて彼は会社内の派閥争いに巻き込まれて元旦那と対立していたこと。
娘と男女の関係にあったことなどが分かる。

女弁護士の必死の捜索で娘は見つかるが、娘は人気のない家の檻の中で、
下着姿でろくに口も聞けないほどおびえた状態だった。その横にはコンクリ詰めのドラム缶が・・・
元旦那は失踪後まもなく殺され、遺体はドラム缶の中にコンクリ詰めにされていたのだ。
犯人はやはり、元旦那の同僚だった。


49 名前:2/2 投稿日:2008/01/16(水) 19:03:01
同僚は逃走したものの、数日後に女弁護士のもとに現れ、動機を語った。
元旦那は同僚を陥れるために、悪質な中傷のビラを配っていた。
(内容はうろ覚えだけど、金目当てに人身売買してる、みたいな内容だった)
そのせいで同僚の娘はいじめにあって飛び降り自殺してしまい、夫婦仲も壊れて離婚した。
同僚は元旦那の娘を餌に元旦那を人気のない家に呼び出して監禁しようとしたが、
気絶させようとレンチで頭を殴った一撃が強すぎて死なせてしまい、計画の狂った動揺から娘の方を監禁したのだ。
「でも、娘には何の罪もないのに」と言う弁護士に「そうだ。私の娘もね」と返す同僚。
しかし最後には「大変申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げ、去っていった。

それから数日後、同僚が会社の中で自殺しているのが発見される。
会社にしか居場所のなかった彼は、死ぬ前につながりのあった社員の一人一人に語りかけ、
「お世話になりました」と礼を言っていた。
最後は女弁護士が、元旦那と同僚の働いていた会社の前に花束を手向けるシーンでエンド。

娘発見のシーンは結構ショッキングでした。正直、元旦那は殺されても自業自得だけど、
同僚、元旦那とも、親のとばっちりで子供がひどい目に合ってるのが後味悪い。
女弁護士の娘は回復の兆しがあるのが救いだけど。
あらすじじゃ伝わらないと思うけど、女弁護士と同僚の孤独感がなんとも言えずむなしい感じだった。
大分前に見たドラマなんで記憶違いもあるような気がするんで、フォローできる方、よろしく。