デイジーのおたんじょうび(山本ルンルン)
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669 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/31(木) 20:52:36
- 山本ルンルンの短編集の内の一つ。
もともとがブラックユーモアの話なんで後味悪いとは違うかも知れないけど。主人公の女の子の家には一匹のペットがいた。
しかし、家の中でかわいがられるのはいつもペットの方。
いたずらをしてもペットは許され、いつも美味しいモノを食べさせてもらっている。
女の子がどれだけ抗議しても結局母親はペットの味方をしてしまう。腹に据えかねた女の子は、ペットを縛り上げ魔法使いのもとへ行き、
自分とペットの身体を交換して欲しいと頼む。
身体を交換して帰ってきて女の子を待っていたのはごちそう。
いつもはペットが食べているものを自分が好きなだけ食べれるのだ。
母親は、中身がペットになっている女の子に向かって、「もうすぐ誕生日だね」
と言い、今度はペットの方を見て「丸々太って、いい感じ……」
キッチンでは大きな鍋がぐつぐつと音を立てていた。