新・京都迷宮案内/第10シリーズ第3話「母を待つ少女の秘密… 誕生日に秘められた謎!!」

707 名前:1/3 投稿日:2008/02/01(金) 14:46:54
昨日放送された「新京都迷宮案内」。
記憶の限りに書いてみたので補完ヨロです。

京都日報に勤める杉浦の上司・つた子はある夜、
下着姿で、寒空の中に家の外に出されている子供を見る。
子供に理由を聞くも、頑なに「私が悪いの」を繰り返す子供。
子供を家に連れて行くと、子供はどうやら何か悪戯をしたらしく外に出していたという母親。
「ちゃんと反省したなら家に入っていい」と笑顔で言われ、子供は家の中へ入っていく。
家の中には母親と子供の姉がいた。
母親からは悪い印象は受け取れないが、何やら引っかかるつた子。

虐待の恐れもあると考え、子供の通う学校へと足を運び、
母親と子供の様子を聞くが、先生は「大変仲の良い親子で虐待は考えられない」と断言する。

やはり母親が信じられないつた子は、杉浦と杉浦の友人である大洞に母親の調査を依頼する。
夜にスナックで働く母親に会いに行く二人だったが、特に悪い印象は受けなかったという。

後日、何度も一人で遊ぶ子供を見かけるつた子。
動物の絵を描くのが好きだという子供に、母親に内緒で動物園に遊びに行こうと約束する。
動物園で楽しそうな笑顔を見せる子供にホッとするつた子だったが、
子供は母親に動物園に言ったと報告したらしく、次の日に母親からお礼金を渡され、
子供の誕生会に出席するように頼まれる。


708 名前:2/3 投稿日:2008/02/01(金) 14:47:58
当日、母親と子供二人、つた子と杉浦が誕生会に出席する。
テーブルにはおそらくつた子が持ってきたであろう、兄弟のくまのぬいぐるみが置かれている。
椅子は4脚しかないために、母親は立ったまま娘の誕生日を祝っていた。
すると突然子供の姉が「ここは母さんの席なんだからあんたは早く席を立ちなさい」と怒り始める。
只ならぬ雰囲気に杉浦は席をはずして外で煙草をすっていると、そこへ子供の姉がやって来て
「今日は本当はあの子の誕生日じゃないんです」そう伝え、部屋の中へと戻る。

何故誕生日でもないのに誕生会を計画したのか、不思議に思うつた子が出社すると、
職場には母親がいて、社員の似顔絵を書いていた。
社員はみんな笑顔で母親を囲んでいる。
ある女性社員はつた子に向かい、「あの母親は本当にいい人だから、虐待をするわけがない」ときっぱり言い切る。

後日、一人で遊ぶ子供につた子が声をかけ、
悪い人に連れて行かれそうになったら相手のお腹を力いっぱいパンチしろとアドバイスをする。

母親の評判と自分の印象の差が気になるつた子は、ある日100円ショップで買い物をしていた。
するとそこに子供が現れる。
つた子が声をかけようとすると、子供の側に子供の姉が駆け寄り、手を引いてどこかへ走っていく。
不安に思い後をつけていくと、二人は大きいカバンに商品を何個も入れていた。

驚き、店を出る二人の後をつけると、駐車場で母親が車で待っていた。
商品を後部座席に並べると不満そうに悪態をつく。
そんな母親に真剣な顔で子供の悪口(恐らく何か失敗をしたといった雰囲気)を言う子供の姉。
急いで車に乗れという身振りをする母親、すぐに乗り込む子供の姉、謝りながら車に乗り込む子供。
つた子は走って車の後を追う。
その後石段の前で車が止まり、子供だけが下ろされる。
直後、母親が子供を突き飛ばし、急発進した。


709 名前:3/3 投稿日:2008/02/01(金) 14:50:41
慌てて病院へ連れて行くつた子。
手術が終わり、合流した杉浦と医師に話を聞くことにする。
怪我自体は命に別状はないが、身体に内出血の後が見られると顔を曇らす医師。
警察に通報したほうがいいと全員で話をしていると、壁から子供が怖い顔で3人の姿を眺めていた。
その後、杉浦が飲み物を買って廊下を歩いていると、公衆電話で娘が母親に電話している。
「お母さん、来ないで。警察に捕まる」と訴える子供の姿を杉浦が見つめる。

次の日の朝、ようやく母親が娘を迎えに来る。

どうやら子供も退院が決まったらしく、二人を見送る警官の姿がある。
そこへつた子が駆け寄る。
二人はどうなるのか詰め寄ると
「お母さんも反省しているようなので今後も一緒に生活することにした」
と答える警官。
それじゃ駄目だ!と絶叫し、つた子は二人の後を慌てて追う。

こんな母親に子供を任せるわけにはいかない。子供の似顔絵を書いたことがあるのかと詰め寄るつた子。
自分が面倒を見ると子供を抱き寄せたその時、子供がつた子の手を振り払い、お腹を力いっぱいパンチし始めた。
泣きそうになるつた子に謝りながら子供を引き離す母親だったが、車に乗せ発進する直後、冷徹な笑みを浮かべる。

数日後。
「馬鹿なことをしたということは良く分かっている」と話しながら杉浦と共に子供の家へと向かうつた子。
杉浦だけが家に入ろうとするとドアに鍵がかかっていない。
ドアを開けると家財など一切ない空っぽの部屋に、くまのぬいぐるみだけが無造作に落ちていた。
杉浦はそのぬいぐるみを拾い上げる。

番組は、椅子に可愛らしく乗せられた2匹のぬいぐるみのアップで終わる。


710 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/01(金) 15:05:04
警察はダメだなー

711 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/01(金) 16:12:50
法律が悪いんだよ。

712 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/01(金) 16:22:12
でも警察、学校、世間はそんなものだと思う。

興味がないし人事だから母親の嘘に気がつかない。


724 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/01(金) 18:24:39
新京都迷宮案内、書いてくれてありがとー
ほどよい後味の良い書き方で読みやすかったです

しかし、そのDQN母親はどこに行っても表面はいい人で通すんだろうし
子供二人連れていくということはこれからも利用するつもりなんだしで、学校には行かせるだろう
転校手続きか何かでどこ行ったかって調べようと思ったら調べられることだと思うんだが
それで突き止めて何ができるかってなるとまた同じこと繰り返すだけかもだけど、
半端に口を出すくらいならそのくらいやれよと思う
見てるだけの人間は何とでも言えるか・・


725 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/01(金) 18:38:20
>>707-709
しかも何故母親が子供の誕生日と嘘をついたのか、万引き後に姉が母親に何を告げ口したのか、
今後親子はどうなるのかが一切描かれてないんだよな。
まさに迷宮なんだよ。

世間一般で言うところの悪行が子供にとっては日常だから、
日常から引き離そうとするつた子こそが「悪い人」。

京都日報のヘッドであるつた子がマスコミの力を使うでもなく、警察所長である大洞が介入するわけでもない。
もっと親子に対してできたことがあったんじゃないのかという消化不良が辛かったな。