C.M.B./第15話「1億3千万人の被害者」(加藤元浩)

183 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:17:19
うろ覚えな上にまとめ下手だが許してね。
C.M.B.という漫画のある話。

ある日、警察に脅迫状が届いた。
内容は「○月×日、一億三千万人の被害者が出る」といったテロ予告のようなものとカゲロウの写真。
そして情報提供に来た青年が、その脅迫状は父親が送ったものかもしれないと証言する。
青年の父親は昔、赤ん坊を殺した強盗として捕まったが、
2年経って冤罪だったと判明し、青年の母親はそのショックでまだ入院しているらしい。
世間に対して復讐するつもりなのではと思った刑事は、父親を見張るようになる。
だが、主人公の少年の指摘により、父親はテロ予告の犯人ではないとわかった。
しかも、青年の母親は父親が冤罪で捕まってから一年後に自殺していたことも判明。
脅迫状の犯人は青年だった。
父親を容疑から外させ、自分の邪魔をさせないために刑事に見張らせたのだった。
父親にカゲロウの写真を見せると、青年が子供のころによく遊んだ川だと教えてくれる。
大急ぎで川に向かう主人公たち。
だが、川上から流れてくる爆弾を止めることができず、結局爆弾は爆発してしまう。


184 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:18:48
場面が変わってワイドショーを見ている主人公たち。
実際は爆弾は爆竹を束ねただけの悪戯レベルのもので、川の上を通っていた電車が停まっただけだった。
ワイドショーによると、青年は父親の事件を世間に忘れさせないために犯行に及んだとのこと。
結局、一億三千万人の被害者は出なかったねと話す少年。
ワイドショーでは街頭インタビューの場面に移る。
「この事件についてどう思いますか?」
というリポーターの質問に対し、一般人から帰ってきた答えは、
「冤罪はひどいけど電車を停めるなんて、自分のことしか考えてない」
「私たちだってマスコミに騙された被害者だ」
というものだった。
マスコミも「私たちも警察に騙された」と、
警察も「だってあいつが犯人だと思っただろう。私たちだって被害者だ」と、
それぞれが「私たちこそ被害者だ」と主張する。
これが一億三千万人の被害者か、と主人公たちは呆然となった。

また場面が変わり、今度は逮捕された青年。
面会に来た父親に対して、
「父さんが捕まって僕は迫害されて母さんは自殺した…。
 おかしいだろ?こんなに被害者がいるのに加害者だなんて人間はただの一人もいないんだ」
と言って終わり。


186 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:32:06
>青年は父親の事件を世間に忘れさせないために犯行に及んだ

身勝手だな


187 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:37:42
一部の人が迫害したにしたって、ほとんどの人は何もしてないわけだしなあ。
十把ひとからげに恨まれても困るよな。よくあるストーリーだけど、いつも思う。

188 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:39:50
最高裁にあれするとか司法をターゲットにするならまだしもなあ

189 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:50:08
今さらながら補足。
「父親の事件を世間に忘れさせない」ってのはあくまでマスコミがそう言ってるだけ。
それと、迫害されたから恨んでやったとはどこにも書いてなかった。

190 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 17:51:44
じゃ、動機はなんだったの?

 

C.M.B.森羅博物館の事件目録(8) (月刊マガジンコミックス)
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(月刊マガジンコミックス)