呪われた町(スティーブン・キング)

35 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 04:50:40
スティーブン・キングの「呪われた町」

全米を放浪しながら執筆活動をしている作家、ベンが主人公。
彼は久々に生まれ故郷の町「ジェルサレムズ・ロット」に戻ってくる。
その町に古くからある、幽霊が出ると噂される呪われた屋敷をモチーフにした小説を
書いてみたいと思ったからだ。
さっそくアパートを借りて色々と調査しているうちに、彼の小説のファンであるスーザンと恋仲になる。

一方、その呪われた屋敷に奇妙な二人の人物が引っ越してきた。
一人はストレイカーと言うが、彼はまったく外に出ず、誰にも姿を見せない。
もう一人はバーローといい、外見や物腰はヨーロッパの田舎紳士といった感じだ。
二人は町で高級家具を扱う雑貨屋を始める。
そして、その頃を境に町では奇妙な事件が続発するようになる。

墓場では犬の惨殺死体が門柱に吊るされ、町では行方不明者が急増し、
さらに健康な人たちが次々と原因不明の突然死。
そして「死んだはずの人が夜歩いてるのを見た」という幽霊話があちことで発生。


36 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 04:51:58
ここに至って「これは伝説にある吸血鬼の仕業ではないか?」と疑った人たちが、
バラバラに調査を始めるがやがて皆、何かに導かれるように偶然出会い、そして集結する。

まず主人公であり作家のベン・ミアーズ
ベンの恋人スーザン・ノートン
吸血鬼に家族を皆殺しにされた少年マーク・ペトリー
医者で、死亡したはずの患者が蘇るのを発見したジミー・コディ
最初に吸血鬼の存在に気付いた老教師マット・バーク
そして最後にドナルド・キャラハン神父

彼らは呪われた屋敷にヨーロッパから越してきたストレイカーこそ何百年も生きる吸血鬼であり、
バーローは人間のままその手下になったのだと推測し、彼らに戦いを挑む。

結果、バーローは失敗をしてストレイカーに殺され、ストレイカーもベンによって心臓に杭を
打ち込まれて消滅するが、スーザンは捕らえられて吸血鬼にされたためにベンに殺され、ジミーは
屋敷に仕掛けてあった罠に引っかかって死亡。
マットはもともと心臓が弱っていたために病気で死亡し、ドナルド神父は噛まれて吸血鬼にされて
しまい、教会に入れなくなってしまって町を後にする。
生き残ったのはベンとマークだけ。


37 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 04:52:54
しかも町中の人がすでに吸血鬼になっており、ストレイカーを倒してももはやどうしようもない。
結局、ベンとマークは日が昇って吸血鬼が表に出てこられないうちに町中に放火して逃亡。
それでも吸血鬼は根絶やしにはできず、ジェルサレムズ・ロットは「一度入ったら生きては出られない町」
として近隣の住民は誰も近づかないガチ恐怖スポットとなってしまった。

その後も町は何十年もそんな状態で、誰かが引っ越してきてもすぐに出て行くかさもなくば行方不明
になってしまい、たまに町を通り抜けようとした旅行者や運送トラックが消えてしまう。
という状態であることが続編(というか後日談?)で明かされる。
あんだけカッコつけて町に残ってあれだけ犠牲払ってまったく意味なしって…


39 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 05:53:29
>マットはもともと心臓が弱っていたために病気で死亡し
ごめん、ちょっと笑った。なに事件とは直接関係なしに死んでんだよと

41 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 09:06:36
>>37
ベンと暮らしてるマークのところに、両親から「帰ってらっしゃい」という電話がくるという
続編を予定してたとゆー話があるぞ。実現してりゃすっきりしたかも。

まあキングだからよけい後味悪くなってた可能性の方が高いが。

 

呪われた町 (上) (集英社文庫)
呪われた町 (上)
(集英社文庫)
呪われた町 (下) (集英社文庫)
呪われた町 (下)
(集英社文庫)