女郎蜘蛛(手塚治虫)
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895 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 15:35:50
- 手塚治虫の「新・聊斎志異 女郎蜘蛛」
ヘビが嫌いな間島と、クモが嫌いな本橋とは、
ともに画家を目指す高校の同級生で友達同士だった。
寺娘のユキちゃんを取り合う三角関係でもあったが
仲良く絵に精進して数年たち、そして戦争が始まった。要領のいい本橋は軍部の命令をきいて戦争画を描いていたが、
間島は「そんなものは描きたくない」と抵抗を続ける。
そんな間島を愛しささえるユキ。
間島はユキにいま描いている「平和のよろこび」という絵を見せる。これに嫉妬した本橋は間島のことを軍部にチクり、間島が連行され拷問を受けている間に寺でユキに迫る。
が「あなたは卑怯者よ」となじられカッとしユキの首を絞めてしまう。
一方間島は拷問されても言うことを聞かず、本橋の願い通りに軍部に両目に硫酸を垂らされ目を潰されてしまう。自宅に戻り泣く間島のもとにユキが来た。慰め、「私があなたの目になってあげる」と絵の続きに協力するユキ。
間島は立ち直りユキとともに「平和のよろこび」を再度描き始める。そんな中、本橋は「間島がまた絵を描いている」と風の噂で聞き不思議に思って間島の家を訪れた。
声をかけ引き戸を開けると中は一面クモの巣だらけ。逃げようとするが大量のクモの巣に襲われ本橋は気がふれる。とうとう「平和のよろこび」が描き終わりユキに結婚を申し込もうとする間島に
ユキは「寺に来て」とだけ言って去ってしまう。
寺に行き父である住職に話をするとユキは半年前から行方不明だという。
不審に思った間島がふとクモの巣につられて住職と縁の下を見れば
そこにはクモの糸に巻かれたユキの白骨死体があった。終
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896 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 17:09:56
- >>895
なんで最後の間島は白骨死体が見えるの?目を潰されたんじゃないの?
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897 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 17:12:16
- >>896
「住職と」
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898 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 17:16:07
- >>897
住職はなんでユキさんの白骨だとわかったの?
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899 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 17:20:26
- 最初遠目で見た時、クモの巣が白骨にまとわりついて目鼻立ちがあるように見え、
それがユキが笑っている顔だった。
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900 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 17:23:12
- ああ、住職はユキの父親だったのか
犯人は住職だな
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905 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 21:07:47
- ヘビ嫌いの設定は生きたのか
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908 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 21:41:07
- というか戦時中に平和の絵とか売れるのか?
結婚したって生活はどうするんだろう・・・
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909 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 21:51:04
- >905
すまん 話の中に「人間は基本的に蛇嫌いと蜘蛛嫌いに分けられる(どっちかが苦手でどっちかは平気)」
てのがあって間島とユキは蛇嫌いで蜘蛛平気
で本橋が序盤で苦手な蜘蛛殺そうとしたのを二人が止めたシーンがあって
それで最後に蜘蛛が助ける?みたいな話になってる>908
「ぼくは貧乏だけど芸術は捨てない」って間島にユキが「あの人は誠意があるわ」って惚れてる感じ
とりあえずユキは寺の娘だし戦争が永遠に続くわけじゃなしどうにかなるつもりだったんだろ
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910 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/11(月) 22:09:23
- >>895
めちゃくちゃ面白かった
後味悪いけど、悪い奴はしぬのでいいか
しかし目を潰す軍部は最低だな
日本軍は二等兵のいじめとかすごくて
戦争で敵にころされるより先に
軍の中でいじめころされるってことも普通にあったらしいね
実際自分の大叔父さん、左耳が完全につんぼで鼻も折れて潰れてて、
動物とか子供にとても優しい人だったんだけど、そのせいで兵隊に向いてないとか
いやがらせみたいに上等兵に毎日殴られて、その結果がそれだった。
小さかった自分をとても可愛がってくれた人でさ
軍隊でのその話、母から聞いて辛かったなあ