処刑は3時におわった(手塚治虫)
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748 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/29(月) 18:54:51
- 手塚治虫だな
ナチの将校がユダヤ人科学者を尋問してる
彼がした素晴らしい発明 その秘密を喋れと
眠らせずに何日も何日も責め続けてるのにまったく疲れを見せない科学者彼の発明は「時間の進み方をゆっくりにする」薬
尋問中にナチ将校は 科学者が額に貼った絆創膏を頻繁に剥がし
舐めては貼り直してるのに気づく
薬は 絆創膏に染み込ませてある!
科学者はときどきそれを舐めて ゆっくり寝ていたんだ!
それに気づいた将校は絆創膏を取り上げ 科学者を処刑するそして敗戦 将校は連合国軍に捕まり 処刑を迎える
でも将校は慌てていない
いざとなれば薬で逃げられると思ってるから柱に括りつけられる直前に彼は絆創膏を舐める
彼を狙う何丁もの銃から一斉に弾丸が発射される
スロー状態が訪れる
彼は拘束を抜け出そうとする
が 指がゆっくりとしか動かないその薬は あくまで「体感時間」を遅くするだけ
その恩恵を受けるのは精神だけで 肉体は・・・
それに気づき 必死で身をよじって逃げようとする将校の胸に
じりじりと じわじわと弾丸が食い込んでくる処刑は 予定通りの時刻に終了した