画女 ガジョ(三家本礼)

108 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/06(月) 23:09:50
三家本礼の「ガジョ」という少女漫画

少年は絵を描くのが好きで、学校でも休み時間にはいつも絵を描いていた。
女の子を描くのが好きで、ファンタジックな服装の女の子を特によく書いていた。
なにかと絡んでくるクラスメートのDQNは、少年から落書きノートを奪い、
「またオタクがなんかやってぞー」とはやしたてノートを破ろうとした。
と、DQNからノートを取り上げる者がいた。その人は、美しさから校内で名の知られている少女。
少女はノートを見るや「うわあ、すごい上手い」とはしゃぎ、少年をほめたたえた。
流石のDQNも、カースト層上位の少女にまで手を出す気はなく去っていった。

絵をほめられて喜んだ少年は、それからよく少女に絵を見せるようになった。
周りは二人の組み合わせを不思議がる。
少年は絵ばかり描いていて、DQNに絡まれてる時しか存在を認識されないような空気キャラ。
一方、少女は超絶イケメンや体育会系のエースや学年トップの秀才などの、
スペックの高い男とばかり交際していた、自身もそれにつりあうだけの美貌の持つ者である。
単にスペックだけを見ていたわけではなく、内面も判断していたのかもねと周りは噂する。

少年のノートをこっそり奪い取り、焼却炉で燃やそうとするDQNたち。
そこへ、大剣を持ち、ガチムチの体をビキニのような鎧で包んだ女が現れた。
数時間後、用務員が焼却炉の中を見るとそこには、DQNのバラバラ死体が詰め込まれていた。
変質者が現れたとして騒ぎになる学校。心配だから送っていこうかと、少年は話しかけるが、
少女は友人たちと帰るからと断った。
帰り道で友人たちは、少年のようなオタクが頼りになるわけないと嘲笑した。
それを肯定して一緒に笑う少女。そこにガチムチ剣士が現れた。

電話越しに、泣き叫びながら呼ばれて少年が学校の屋上に行くとそこには異様な風景が広がっていた。
中央には、半裸で十字架に磔にされている少女。
周りを取り囲むのは、非現実的な装いの女たちだった。
女たちは少年の絵が現実化したものだった。少年の絵への強い愛着が生んだ結果だった。


110 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/06(月) 23:11:44
剣士は言う。少女は見かけを鼻にかけて男をアクセサリー扱いしてとっかえひっかえしまくっていたのだが、
そのことから性悪だと非難されはじめたので
「地味オタにだって優しい」と装って株を再び上げようと目論んでいたのだという。
「私たちはあなたの妄想によって生み出された」「あなたはいわば我々の神」「神を侮辱する者を裁く」
口々に言いながら、女たちは武器を手に手に少女を処刑しようとする。
少年は屋上の縁に立ち、少女を殺したら自分も死ぬと女たちに宣言した。
本性とかどんなのはどうでもいい、事実として少女は自分に優しくしてくれたのだと少年は言う。
女たちは少年の妄想の産物であり、少年が死んだらすぐさま消えてしまう。女たちは少女の戒めを解いた。

と、その途端に少女は少年に突進し、少年を屋上から突き飛ばした。
少年死亡。女たちも消えていく。少女は怒りながら叫ぶ。
自分をこんな目にあわせた女たちが許せないし、
女たちが「少年に背いた」と判断するたびにこれからも
このような目にあわせられるのではないかと思うと腹が立ったのだという。
勝ち誇る少女は次の瞬間、空から降ってきた巨大な剣によって体を真っ二つに裂かれた
(このシーンがラストページに丸々書かれている)。
剣士が消えながら、少年の仇打ちのために剣を宙へと投げ飛ばしていたのだった。

剣士が剣投げるコマが小さすぎて気づかず、
ラストページでいきなり少女が真っ二つになってて度肝を抜かれた。

少年自身はなにも悪いことしてないのに可哀想ですぅ

 

美女アマンダ (ぶんか社コミックス)
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