ハッピーピープル(釋英勝)

590 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/14(日) 22:26:00
有名な漫画らしいけど、「ハッピーピープル」というオムニバス?漫画の中の一話が後味悪かった。

主人公とその両親は正義感が災いし、街で不良の若者男女グループとトラブルになった。
若者らは「自分達は未成年だから仮に人を殺しても大した罪にはならない」と言いながら
主人公らを殴る蹴る刺す等して一方的に痛めつけ、瀕死の重傷を負わせたところで逃げていく。

両親は搬送先の病院で死亡。犯人の若者グループは警察に連行されているものの、
ここでもやはり「自分達は未成年だから」ということを笠に着て全く反省しておらず、
主人公の両親らが死んだのも「運が悪かっただけ」等と言って全員でゲラゲラ笑っている。
そして本人達の言う通り、犯人らは未成年ということで罪に問われなかった。
警察も法律も犯人達を裁けないことに絶望した主人公は、自らの手で仇を打とうと復讐を決めた。
まず最初に4人のうち3人が揃っていた店を見つけ、男女一人ずつを殺害。
更に残りの痩せ男の足を刺して半殺しにして助手席に乗せ、主犯格のデブの元へ道案内させる。

デブの家付近には話を聞きつけてやってきた警察が集まってきており、
「君のやっていることは間違っている」と主人公を必死に説得し復讐を止めようとするも、
主人公は聞き入れない。主犯のデブはやはり反省などぜず、それどころか「やれるもんならやってみろ」と
返り討ちにして主人公を殺すつもりでいた。しかし車で突っ込まれ、結局は自分が半殺しにされる。
ただ、警察らがいたため主人公はとどめを刺せず、復讐は半分しか達成されずに終わってしまった。
逮捕された主人公は警察に、後悔はしていない、残りの二人を殺せなくて悔しい気持ちしか無いと語った。

その後、怪我から回復した犯人の生き残り二人は、懲りずに街で弱そうな学生からカツアゲをしていた。
なかなか金を出さない相手に暴力をふるうデブ。痩せ男がニヤニヤしながら
「やり過ぎるとまた、こないだみたいに復讐で殺されかけちゃうかもよ~?」とデブに言う。
その言葉に振り返ったデブは「その時はまた、警察が守ってくれるさ」と言ってニヤリと笑った。おわり。