あの世レストラン(松谷みよ子)
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119 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/16(金) 19:13:23
- 同じシリーズの話で、もう一つ後味が悪かったのがあったので書く。連レススマソ。
このシリーズは短編集なんだが、プロローグとエピローグが1つの話になっている。
そのプロローグとエピローグの話。プロローグは毎回、年齢も性別も違う主人公が、
不思議なレストランに迷い込むと言うところから始まるんだが、
今回の主人公はある晩眠りに付くと夢の中で川のほとりに立つレストランに辿り着く。
そのレストランのオーナーの女性はここはあの世で、
時々現世の人間を呼び出して、あの世を見せているという。
「川を渡らなければ現世に戻れるので、せっかくあの世に来たのだからご飯を食べていきませんか。」
という女性の誘いにのる主人公。
(確かこの辺でプロローグ終了。)
エピローグでは、食事を終えた主人公が
オーナーの女性が何故こんなところにレストランを建てたのかという話を聞く。
女性はまだ生きているころ、友人とあの世は本当に存在するのかという話をした。
そして2人は、どちらか先に死んだ方があの世の存在をまだ生きている方に教えるという約束を交わす。
何年か経ったあと、友人が先に死んでしまい、
その友人が葬儀が終わった日の夜に友人がその女性の夢に現れ、
「あの世は存在した。少しだけなら見せることが出来る」と言う。
女性は友人についていき、三途の川の手前まで見せてもらった。
その思い出から女性は折角あの世に来たのだから、
今後あの世に迷い込んだ生きている人に美味しい物を食べてから帰って欲しくてレストランを作ったという。最後に女性はこう言った。
「でも、こちらの物を食べてしまったらもう戻れないんですよ。ごめんなさいね。」と。
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125 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/16(金) 20:47:45
- >>119
オチとしては、古事記のイザナミやギリシャ神話のペルセポネなんかと同じ
昔からある典型的なパターンだが、>美味しい物を食べてから帰って欲しくてレストランを作ったという
このへんの明らかな嘘は感じ悪いな。
「食べてから帰る」ということが不可能なのは百も承知の上でなのに。
せめてこのへんを、もうちょっとぼかした表現にしてれば
最後のオチも詐言感が減った気がする。