痴漢冤罪を扱った話

147 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/17(土) 08:22:29
以前読んだ漫画だが、痴漢冤罪を扱った話。
タイトルや作者は記憶にない。内容もうろ覚え。間違ってる箇所も結構あるかも。

ある日、主人公の夫(中年)が電車で女子高生に痴漢したとして逮捕される。
驚いて面会に駈け付けた主人公に、夫は自分はやってないと潔白を訴えかける。
真面目で気の弱い夫が反論もできないまま痴漢に仕立て上げられていったのだと察した主人公は
裁判中の夫を必死で支えていくが、声高に被害を主張する女性側の証言のみが有利に採用され、
夫は敗訴して慰謝料の支払いが言い渡される。社会的信頼も失墜し、生活は一変する。
やがて夫は癌か何かの病気を患って、控訴しようにもままならない。

主人公は、無実の夫を痴漢にでっち上げて家庭を壊した女子高生を憎み、
同じように家族が痴漢冤罪で捕まって苦しめられる生活を味わわせようと復讐を計画する。
主人公は、夫よりかなり年下で、しかも小柄で童顔なため実際よりも相当若く見える
という自分の特徴を利用し、一世一代の演技で、女子高生の兄に接近を図る。
(全くの無関係な身内か、この兄自身も夫の拘束などに関与していたかは、忘れた。)
さえない大学生だった兄は、モーションをかけてくる可愛らしいお姉さまが
まさか痴漢事件の妻とはつゆ知らず、有頂天になる。主人公は、
下心を抱くモテない若者の妄想をくすぐるかのように、ボディータッチなどで性欲を煽る。
一方で、徐々に悪化する夫の看病も献身的に続け、ついにある日計画を決行する。


148 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/17(土) 08:23:21
若者を満員電車に誘い出し、「低い位置にはどうせ誰も気付かないし、スリルが心地いいから」と
車内での愛撫を要求して、下着に手を入れさせたところで、「この人、痴漢です!!」と大声で叫ぶ。
周囲は、一目瞭然な若者の“犯行”現場を目にして皆で押さえ込み、
「違うんだ、誤解だよ。○子さん、事情を説明してやってくれ」という必死な声を背に
ドアが開いたところで一目散に走り去る。駅員に引き渡されながら、プレイだと主張する若者は
親しいつもりでいた彼女の連絡先など素性を一切知らされていなかったことに気付いて、愕然とする。

人工呼吸器が付けられ、もう余命幾ばくも無くなった夫の病室へ戻ってきた主人公は、
全てが終わった――といった清々した静かな表情で、既に意識朦朧となった末期の夫に
「間に合ったわ、私、あなたの仇を取ったのよ…」と呼びかける。
夫は掠れる声を懸命に振り絞って、何か言い遺そうとしている。「何…?」主人公が耳を近づけると、
「ごめん…俺、本当はしたんだ…痴漢……。」 次の瞬間、ピーッと心拍計が鳴って平坦になるアップで終わり。


149 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/17(土) 08:37:02
主人公が童顔なのも、実は最初からそういうロリ好みで妻に選んでたんじゃないかとか、
いろいろ後味の悪くなるラストだった。

150 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/17(土) 08:52:13
>>147-149
オチで笑ったwww