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112 名前:砂男 1/3 :2010/02/22(月) 19:54:15
長文です。読みにくかったらすみません

砂男

タイトルの砂男とは、ヨーロッパの伝説に登場する 子供を眠らせる妖精のことです

 
主人公ナタナエル少年の家には、いつからか、コッペリウスと名乗る怪しげな男が
父に会うため頻繁に出入りするようになり、コッペリウスは父と書斎で秘密めいた話をするようになった。
ナタナエルの母はコッペリウスを嫌い、彼が家に訪れるとナタナエルを寝かしつけようと
「寝ない子のもとには砂男が来て、目に砂を入れるよ」とナタナエルをおどした。
いつしかナタナエルは コッペリウス=砂男であり、
コッペリウスは眠らない子供の目をくりぬいてしまう怪物だと考えるようになる。
ある日、書斎で爆発事故が起こり、そこにいた父は死亡しコッペリウスは行方不明となる
死んだ父の目はぽっかりと空白になっていた(錬金術の実験を行っていたらしき描写がある)


113 名前:砂男 2/3 :2010/02/22(月) 19:54:58
成長し、大学に入るために故郷を離れたナタナエルは
コッペリウスそっくりのコッポラと名乗る商人と遭遇し、
幼い時に抱いた「砂男」に対する恐怖と妄想を思い出す。
そのため思い悩むようになったナタナエルは婚約者クララをないがしろにするようになるが
クララとその兄の助けもあって、何とか立ち直ることが出来た。

コッペリウス=砂男=コッポラである、という妄想を振り払い
コッポラが只の商人だと(自分の中で)証明するために、ナタナエルはコッポラと話し
そのついでに彼から望遠鏡を購入する。
望遠鏡の性能をためしがてら、窓の外を眺めていたナタナエルは向かいの家に住む
美しい娘オリンピアに恋をしてしまう。

オリンピアに夢中になったナタナエルはもはやクララのことなど考えられない。
向かいの家のオリンピアを望遠鏡で見つめ続ける毎日を送る。
オリンピアの家でパーティーが開かれることになり、招待されたナタナエルは
喜びいさんで出かけていく。


114 名前:砂男 3/3 :2010/02/22(月) 19:59:34
パーティーに集まった他の若者たちは、オリンピアのことを 決まりきった受け答えしかしない、
生気が感じられない、まるで人形のようだと相手にしない。
実際に目の当たりにするオリンピアは、望遠鏡ごしに見たときと違い、全く魅力を感じさせないが
それでもナタナエルは大喜びで彼女の相手をしていた。

そこに乱入してきたコッポラがオリンピアの父と口論をはじめた挙句、
オリンピアを連れ去ってしまう。
実はオリンピア自動人形であり、望遠鏡を通してのみ、人間らしく見えていた。
持ち出されるオリンピアから転げ落ちた目玉と、ぽっかり空いた眼窩を見て
ナタナエルは発狂する。

その後、故郷に戻ったナタナエルはクララの尽力もあって正気に戻り、
穏やかな生活を送れるようになっていた。
クララとその兄と三人で高い塔に登ったとき、ナタナエルがふと塔の下を見ると、そこにコッポラがいた。
コッポラの姿を見たナタナエルは再び発狂し、クララを塔の下へ投げ落とそうとする。
クララの兄に阻止されると、ナタナエルは自分から飛び降りてしまった。

エピローグで クララは他の男と結婚して幸せになった。
心の壊れてしまったナタナエルとではそんな幸せは得られなかっただろう と語られて終了

自分的に何が一番後味悪いって、この物語が
小学校高学年~中学生向けのアンソロジーロマンチックな恋の話 に収録されていたこと
他の収録作品もほとんどがバッドエンドものばかりで
(タイトルが白痴の恋とか、今だったら出版できるの?ってものもあった)
一体編集者は何を考えてこの内容を選んだんだ…と今になっても不思議に思う。


117 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/22(月) 21:59:38
コッポラは結局何者だったんだろう

118 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/22(月) 22:06:38
「砂男」を元につくられたバレエの「コッペリア」では、コッペリウスは自動人形をつくるために
近所の少年の魂を引っこ抜いて人形に入れちゃおう、ともくろむマッドサイエンティストみたいな役割でした
自分はコッペリウス=コッポラは錬金術師で、その実験の一環として
主人公の父親と共同作業したり、自動人形オリンピアと人形が人に見える望遠鏡を
作ったりしてたのかな、と思ってました。

120 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/22(月) 22:21:54
>>114
その手のアンソロジーってなぜか後味悪い話が多いような

122 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/22(月) 23:53:20
ホフマンの「砂男」、フロイトが「不気味なもの」って論文のネタにした話だね。
ホフマンって結構後味悪いというか、すっきりしない話が多い印象がある。

 

ホフマン短篇集 (岩波文庫)
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