ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 押しかけ教師(眉村卓)

199 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/26(金) 22:24:30
昔読んだSF短編。作者はたぶん眉村卓。

中学生男子の主人公の前に未来から来たという青年が現れた。
細かいことは忘れたけど青年からあれこれ未来人だという証拠を見せられて
最初は信用してなかった主人公もそれを信じた。
で、この未来人が主人公の教科書などを見て
「あーこの時代だとまだこんな簡単なこと君らの年頃で勉強しないといけないんだっけ」
みたいなノリで未来式に勉強を一部分教えてくれた。
ほんのわずかのポイントをいくつか教わっただけなのに
主人公は魔法にでもかかったようにするするとそれをマスターできた。
柔道なんかも同じで「未来ではもう柔道なんてやってないけど発展させた似たような武術あるから」
って教えてくれたやり方で嘘のように強くなる。
「なんなら今後もちょくちょく会って勉強を教えてあげよう。」
という未来人の申し出に主人公は当然のように飛びついた。

それまで凡庸だった主人公は未来人の指導によりあっという間に文武両道のヒーローになった。
クラスメート達は彼を頼りにしこぞって勉強を教わりに来た。
ついにクラスのマドンナ的存在の美少女までもが「今度数学教えてくれない?」とやってきた。
数学はちょっと苦手だったがいつもどおり未来人に教わってから行けば大丈夫だろうと主人公は安請け合いした。

そして美少女との約束した当日、未来人に会いに行くと彼はとんでもないことを言い出した。
「実は君を実験台にしてデータをとっていたんだ。人間がどれくらいの速さで堕落するかってね。
 僕が指導するようになってから、君は自分で考えることをやめ持ち前の謙虚さやコツコツと
 努力を重ねる気持ちをすっかり失くしてしまった。
 他にも何人か実験したけど君が最短記録だったよ。
 必要なデータは揃ったから未来に帰ることにするよ。それじゃ。」
と一方的に言って未来人は消えてしまった。

美少女との待ち合わせの時間まであとわずか。
主人公は為す術もなく立ち尽くしていた。おわり。


200 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/26(金) 22:57:03
なんという投げやりな未来人

202 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/26(金) 23:45:25
そのすごい武術をみんなに広めて、未来人を半殺しにして生け捕りにしてたくさん知識をむしり取れば良かったのに

203 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/26(金) 23:49:36
>>199
どう考えても、わざわざ過去に飛んでタイムパラドックスのリスクを冒しながら
やるような実験じゃないなw

204 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/26(金) 23:52:43
主人公も、別に損はしてないんだよな。
どちらかと言うと、かなり得をしてるように思う

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