カッコーの巣の上で

607 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/01(火) 23:33:43
「カッコーの巣の上で」っていう映画なんかが、
ロボトミーの怖さ、ある時期の精神病院の怖さを知る上では格好の作品かな。

「カッコー…」あらすじ。

社会的なツマはじき男である主人公が、刑務所に入るのを逃れる為に仮病使って精神病院に送られる。
その精神病院は、ただ無口なインディアンや、ちょっと内気な童貞少年まで
世間がちょっとでも「異端だ!」と判断した連中を片っ端から収容してる極悪な環境だった。
本来マトモな神経の持ち主である主人公は、支配的な看護婦長たちに反旗を翻し
人間性を失わされた入院患者たちを煽動して、いろいろ”人間的な”騒動を巻き起こし
患者たちに徐々に”人間性”を取り戻させる。
そうこうするうち、主人公はとうとう脱走計画を決行する決意を固め、お別れパーティーとして
病院の外から酒やら娼婦やらを呼び込んで、一夜、病棟内で乱痴気騒ぎを繰り広げる。
やがて吃音症の童貞少年が娼婦の一人を請い、主人公は娼婦に、彼の相手をしてやるよう促して
一生を病院でキヨラカに過ごさねばならないかに見えた吃音少年は、ついに童貞を脱出した。

しかし、翌朝、支配者のごとき婦長にその乱痴気騒ぎを発見されてしまい、
吃音少年は娼婦と一夜を過ごしたことを「ご両親に通報する」と告げられ、追い詰められて自殺してしまう。
吃音少年の死体を見た主人公は逆上して、彼を追い詰めた婦長の首を締め上げる。
病院スタッフらに取り押さえられ、何処へか連れ去られる主人公。
数日後、主人公の身の上を心配する無口インディアンたちの前に、変わり果てた主人公が帰ってくる。
彼は額に明らかな手術の痕があって…もはや別人、否、廃人のようになっていた。
かつて主人公によって生きる希望を思い出させてもらった無口インディアンは
変わり果てた彼の顔面に「こんな姿のお前を置き去りにはしない」といいながら枕を押し当てる。
やがて動かなくなった主人公の姿を確認すると、無口インディアンは、
かつて主人公が暗示した、不可能と想われた脱出方法を実行して、牢獄のような病院から脱走していく。
彼が出て行ったことに気付いた、残された病人たちは、未来に向かって去っていく彼の後姿に喝采を贈る…

 

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