美しき死体のサラン(純愛)―監察医が泣いた 天国で結ばれた男と女(ムーン・グッチン)
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702 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 18:07:13
- 韓国の法医学者が書いた『死体のサラン』の1エピソード
やたら後味悪いため図書館で読んで1日憂鬱になった女性の自殺死体が発見され著者が調査に向かう
やがて明らかになった女性Aさんの死の真相は
●Aさんは生まれつき陰毛が生えない無毛症で、
韓国では無毛症の女性を娶ると早死にするという古い迷信があった。
●そんな体に悩むAさんに言い寄ったBは結婚を餌にAさんを弄んで捨て、Aさんは自殺を考えるほど精神を病む。
●数年後、Aさんは無毛症にも理解がある優しい男性Cさんに励まされ、無事に回復して結婚。
次々に3人の子に恵まれささやかながら幸福な生活を手に入れた。
●しかし、夫は職場でBと知り合い、AさんがCさんの妻になっていることがバレてしまう。
職場の信頼も厚く幸せなCさんに嫉妬したBはAさんとセックスした時の話を脚色して職場や近所にバラまいた。
●優しかったCさんは陰口に悩まされた挙げ句に暴力夫に変わってしまい、Aさんに離婚を迫る。
●子供を奪われ、近所からも白い目で見られたAさんはCさんと我が子達に許しを請う遺書を残して自殺。まだBに捨てられたら時点でAさん自殺していたら変な言い方だけどマシだったのに、
一度幸せの絶頂を味わってから全てを奪われるのが悲惨すぎた。
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703 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 18:46:58
- Bみたいのって一生「人を殺した」ってつもりじゃなくて
「女をカモにしてヤッただけ」、「事実を教えてあげただけ」ってつもりで生きて行くんだろうな…
Aさんは自分が死ぬ覚悟すら決まってたなら捨てられた段階でBを殺しておけばこれよりはマシな結末だった
もしそうしてたら逆上メンヘラ女として叩かれたり家族に迷惑かけるからできないだろうけど
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704 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 18:50:31
- >>702
日本に生まれてればツルツルは喜ばれたかもしれんのに…
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708 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 21:13:57
- 性ホルモンによる二次性徴の発毛が無い場合は
生殖機能の異常を伴っているケースも結構あるけど、
Aさんは子供3人産めたところを見ると
本当にただ毛が生えないだけ(毛根とかの純粋に皮膚的な原因?)だったんだね。陰毛の無毛症は、不妊の徴候の場合も多いから
医学知識の無い昔(そして跡継ぎ作りは大事)に
伝承として何となく忌避されていたのは、解るような気もする。
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710 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 21:28:52
- >>708
あーなんかすごい納得した
民間の伝承にも一応根拠があるんだな
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711 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 21:34:10
- しかし跡取りを産める女が第一という思想は
昔はどこの国でも当然だったと思うが
日本では(他の国でも?)特に無毛が忌避されてないのは不思議だな
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713 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 21:58:12
- >>711
江戸時代には無毛はかわらけって言って忌避ではないが人気はなかった
ただ、大工や鳶・火消しみたいな職業の男には「毛がない=怪我ない」って
物凄くもてたそれは置いといてBのクズさに後味悪くなった
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715 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 22:21:49
- 中国じゃ吉兆とされてなかったっけか、無毛
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716 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 23:12:33
- >>713
以前、海外からの留学生で「日本のゴロ合わせや験担ぎとか好き。
同じ民族・同じ風俗で暮らしているのに、間逆の価値観があったりして
それでいて双方に軋轢が生じず、社会が受容しているのが面白い」と言ってた。へー、難しいこと考えてるんだなー…と平和ボケかつヘボ学生だった自分は
思っていたんだけど、彼の言っていたことの一例を目の当たりにした気分。
後味悪スレで言うのもヘンだけど、すっごくスキッキリした。ありがとう。
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724 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/26(月) 06:26:27
- >>713
江戸時代にかわらけが敬遠されていたのは、
素人の娘さん・おかみさんは陰毛を生やしていたけど
玄人さん(遊女)は毛を剃って手入れをしていたから(毛じらみ防止等のため)、
どうしても「パイパン=私は女郎です」というイメージが付きまとうってのが大きいかと。