おろち/第9話「血」(楳図かずお)
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532 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 17:48:18
- 楳図かずお『おろち』の「血」
よく覚えていないが少し前の心臓云々で思い出した。概出だったらゴメン
不老不死で特殊な力のある主人公がただ物事を見続けるだけの狂言回し的な話。
主人公の存在は殆ど省いてなるべく簡素に書くあるお金持ちの名家に、容姿も人格も才能も全て完璧な姉と、
全てが平凡な妹(姉ほっではないが一応美少女)がいた
妹は初めは純粋無垢で健気な子供であったが、
家族や学校では何から何まで優秀な姉と比べられて酷い待遇を受け、
母親は妹が姉に嫉妬して嫌がらせをしていると思い込んで妹を殴る。
妹はしだいに自分を守るために人を避けて生きるようになってしまう
人格者である姉だけは妹に優しく接し続けた
大人になった妹は家から出たい一心で早々と嫁ぐが、夫が死に、
半ば無理やり再婚させられた夫から暴力を受け、家を飛び出して交通事故にあう
妹に同情していた主人公はここで妹を助けてしまい、その影響で数十年間意識を失う数十年後、姉に似た容姿をした薄幸の少女(見た目が少女なんだけど何故か水商売をしていた)は、
姉妹の家に引き取られる(理由は忘れた)
そこで少女は姉と出会うのだが、姉は重い心臓病を患っており、心臓の移植が必要であった。
姉は特殊な血液型をしており、ドナーは見付からなかった
自分に対して心優しく接してくれる姉を「お母様」と呼ぶほどに慕うようになっていた少女は、
自分を姉妹の家の血族だと偽り、なおかつ血液型が同じだから心臓の移植が可能だと言って姉に希望を持たせる
それから、妹は少女に対して辛辣な虐めを毎日するようになる(自殺とか虐待死しかねんレベル)。
妹は少女を虐める理由を「容姿も何もかもムカつくから」と語った
さらに、妹は明らかに妹自身が仕組んだとしか思えないような窃盗や放火の罪を少女に着せて折檻するようになる
ある日、妹を模した人形が五寸釘で壁に打ち付けられていた。妹は少女を折檻しようと棒を持って追いかける
少女は屋敷中を逃げ回り、とうとう耐えられなくなって姉の部屋へ逃げ込むが、
姉が発作を起こして苦しんでいるのを見て慌ててしまう
少女は助けを呼ぼうとするが、階段から脚を滑らせて致命傷を負う。
少女は意思はあるのだが体が動かなくなり、自身の死を悟る
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533 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 17:49:55
- 少女の死体は姉の寝室に運ばれ、姉は少女の死を悲しんだ
だが、ここで妹が少女が本当は姉妹の家の血族ではなく、なおかつ血液型も違うことを吐露してしまう
それを聞いた姉は発狂し、少女に手を伸ばし「心臓をおくれー」と叫びだす
少女はまだ意識があり、その思いは姉を愛するがあまりに嘘をついてしまったことの謝罪で埋め尽くされていた
妹は心臓を欲する姉の目の前で少女の死体を果物ナイフでメッタ刺しにし、
心臓を切り刻んでしまう。ここで少女も完璧に死ぬ
姉はさらに絶叫するのだが、ここで妹が「この娘を死に追いやったのは姉さんよ」とまるで火サスの主人公のように叫ぶ
妹が姉の布団を剥ぎ取ると、そこには妹を模した人形を作るのに必要な材料と、釘を打つためのハンマーが隠されていた
姉は、妹が少女を嫌いるのを利用し、少女が妹に対して嫌がらせをしているかのように工作し、
妹の虐めで少女が死ぬように図っていたのだ
窃盗も放火も、全て少女の心臓を欲した姉が少女の犯行に見せかけてやったことだった
姉はその後、心情病で苦しみながら死んだ。これまでの姉からは想像もできないような醜い言葉を死ぬまで吐き続けた姉の遺体の前に立った妹は涙ながらに姉に対する本音の怨みを語った
妹が心の底から本当に怨んでいたのは、完璧な姉に比べられて惨めな思いをしてきたことではなく、
「姉が妹に対して優しく接し続けてきたこと」だった
妹が泣いていると姉が慰め、妹が事故にあうと賠償金を姉が支払った
出来の悪い妹に優しく接する姉は周りから神格化されていき、
妹は引き立て役となり余計に惨めな思いをしていたのだった全てを見終えた主人公は去り際に「誰が悪いのか分からない」と独り言を呟いた
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534 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 17:54:13
- >>533
書き忘れたが、妹がそんな復讐をした理由は「姉の神格化を剥がしたかったから」
妹のもくろみ通り姉は醜く死んだ
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535 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 18:05:14
- >>534
さらに書き加えると、妹にとっては姉が少女を謀殺しようとするのも全てが計算通りだった
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536 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 21:37:52
- なんか、よくわからん。
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542 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 23:01:23
- >>536
要約するとこんな感じかと。完璧な姉とそれと比較され差別されたが故に姉に対して歪んだ愛憎の気持ちを持ってしまった妹がいました。
ある日おろちと呼ばれる不死の血を持った少女と姉妹は出会います。
おろちは家政婦として姉妹の家で働いています。
ある日、妹は交通事故により死にかけるのですが、おろちの血を輸血する事により命を取り留めました。
その代償としておろちは長い眠りについてしまいました。
十数年後、姉妹の使いがおろちを探し出し、姉妹が暮らす家に連れて行きます。
そこには心臓を病み死期を間近にした姉と、その妹が暮らしていました。
妹は姉に告げます。
あなたの心臓を直すには、おろちの心臓を移植するしかありませんと。
姉妹の家で暮らし始めるおろち。
そんなおろちを幾度となく命の危機が襲います。
おろちを嫌う妹の仕業ではないかと思われました。
ある日、追い詰められたおろちは姉の部屋へと逃げ込みます。
そこで不慮の事故により死にかける程の重症をおってしまいます。
その時おろちは自分を殺そうとしていたのは、本当は自分の心臓を狙った姉の仕業だと知ります。
けれど、もう動く事も出来ないおろちにはどうする事も出来ません。
心臓を移植するんだと語る姉に、部屋に入って来た妹が告げます。
おろちの心臓であなたが助かるというのは嘘だと。
姉は狂ったように叫び出します。
その目の前で、妹はおろちの心臓にナイフを突き刺します。
姉は顔を醜く歪ませ、訳のわからない事を叫びながら絶命してしまいます。
妹は涙を流しながら姉の遺体に話しかけます。
完璧なあなたが憎かった、愛する姉の完璧さがずっと私を苦しめてきたと。
いつかあなたの完璧さをぶち壊しかったのよと。
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543 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 23:11:49
- 全然違う話じゃんw
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545 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/24(火) 23:21:05
- 確かにw
「おろち」という重要なところが>>532-533ではすっぱり抜けてるからだな。
まぁ単にうろ覚えだったんだろう。>>542に感謝